[漫画] 彼女とカメラと彼女の季節 1巻:ユキを中心に複雑な三角関係?が展開

2016/09/25Comic 漫画, 講談社


『good! アフタヌーン』のほうで始まった新連載がきっかけで作者と作品を知った。

この手の出張掲載って宣伝としてやっぱり有効だなぁ。もっともこの作者の場合は両方連載なので“出張”ではないけども。

さてこの作品、「彼女に、彼女は恋をする」というオビのコピー通り、多分に百合要素を含んだ物語である。

二眼レフで写真撮影をする孤高の美少女・仙堂ユキと、彼女にしだいに惹かれていく主人公・深山あかり。ふたりの関係を中心に、香川凛太郎という男子クラスメートも加わって、ちょっと複雑な三角関係?が展開されていく。

『good! アフタヌーン』にあった単行本告知を見た限りではベタ甘の百合作品かと思っていたのだけど、実際は凛太郎の役どころが思った以上に重要で、意表を突かれると同時に、彼の存在が先の展開を読みにくくしているところが逆に余計気に入ってしまった。やはり青春ものは甘いだけでなくて、ほどよいほろ苦さがあってこそだよなぁ。

物語の最重要キャラ、仙堂ユキはもっと大人かと思っていたけど、実際は未熟というか人間的に不安定なところがあって、単純に「かわいい」だけでは片付けられない、ある種の“危うさ”を感じさせる。

一方のあかりは物語開始早々にユキにベタ惚れ状態。このハマりっぷりはいろいろとヤバい。ユキの持つ危うさとあいまって、この先どんな風に物語が転がっていくのか、続きが気になってしかたがない。

さらにこのふたりに凛太郎も関わってくるうえ、ふたりの女子クラスメートたちとの関係や、ユキ・あかりそれぞれの家庭環境も複雑にからんできて、思った以上に深みのある物語になりそう。

唯一残念だったのは、1話と2話目の間にある描き下ろし四コマの2本目。なぜこんな重要なネタを四コマ1本で終わらせてしまうのか。なぜこれで1話描かないのか…!

ともあれ、1巻にして早くもすっかりファンになってしまった。百合成分が強いので無条件に誰にでもオススメはできないけども、これは多くの人に読んでもらいたいなぁ。

蛇足ながら作中に出てくる二眼レフとやらが気になったので、ちょっと調べてみたらこんなのが見つかった。二眼レフ“風”なので厳密には違うのだけど、フィルムはさすがに面倒なのでデジタルで、となるとほぼこれ一択っぽい。品切れなのかまだ発売前なのか今は入手困難のようだけど、説明を読む限りではけっこう面白い作り。amazonのほうで買えるようになったらちょっと検討してしまうかも。






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