悪戯ちょうちょ 3巻:百合と音楽要素の程好いバランスでフィニッシュ

2013/09/14Comic 漫画, 双葉社

悪戯ちょうちょ(3) (アクションコミックス(コミックハイ! ))
綾瀬 マナ
悪戯ちょうちょ 3

完結。

2巻ラストの展開から本格的な百合展開に流れるかと思いきや、意外にもふたりの関係はプラトニックなまま。代わりに、もう一方の主軸である音楽要素にフォーカスしてきた。

といっても、音楽要素は素人でも理解できるレベルに噛み砕かれているし、さくら(ピアノ)となのは(歌)という配置の妙で、ふたりの距離がさらに縮まっていく様子と音楽的成長を同時に描けている。あとは音声のビジュアル化にも一定の成功を収めているんじゃないかと。

ただ惜しむらくは、絵柄が洗練とは違う意味でシンプルな方向に流れている感じがすること(特にカバーイラストに顕著)。次回作の内容にもよるだろうけど、最新の絵柄で定着してしまうのはちょっと…と思わないでもない。

ともあれ、ライトな百合要素と、(音楽という文化系だけど)スポ根的要素がちょうどいいバランスでミックスされた佳作だったと思う。当初予想していたのとちょっと違うというのはあるけれども。ボリューム的にも全3巻というお手軽巻があるし(それゆえラストもシンプル)、大作の合間にちょっと読むのにはちょうどいい作品かも。

なんとなくだけど、作者はコメディメインときどきシリアス、みたいな内容が得意そうな雰囲気があるので、次回作ではそういうのが読めたら嬉しいなぁ。

余談ながら、サブキャラのみはる×まこのコンビもとても良かった。このふたりがメインの読切とかスピンオフ作品とかも読んでみたい…。




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