[漫画] 恋愛視角化現象 (上)(下):“視角化”のアイディアが秀逸

2015/03/03Comic 漫画, 集英社

恋愛視角化現象 上 (ヤングジャンプコミックス)
秋 枝
恋愛視覚化現象 上

恋愛視角化現象 下 (ヤングジャンプコミックス)
秋 枝
恋愛視覚化現象 下

『煩悩寺』『純真ミラクル100%』等でおなじみ、恋愛マスター(笑)・秋★枝氏の最新刊。

今回は「人は思春期に恋をすると額に角が生える!? そんな世のお話。」(上巻カバー表4あらすじより)という、若干ファンタジー色を含んだ作品である。

最初にこの設定を見たときは「秋★枝氏はごく普通の男女の日常の中で描かれる“現実にありそうな等身大の恋”がいいんじゃねーか。ファンタジー要素なんて…」と正直思った。

…のだが、いやいやどうして、この“角”の設定が非常に効いている。タイトルが視“覚”化じゃなくて視“角”化なのもそうだけど、この“角”が生える・抜ける条件が思った以上にしっかり考えられていて、それが物語に非常に上手く反映されている。

実際に読んでもらえばわかると思うのだけど、「なるほど、この設定をこう使うかー」という感動と同時に、こまごまとした描写を通じて“角”のシステムがこの世界では当然のものとして存在していることを読み手に伝えている。これは恋愛ものとしてどうこう以前に、単純に物語の設定として秀逸だと思う。

構成としては短編集の体を取っているけど、連作もあるし、内容的にもベタ甘なものから切ないものまでバラエティに富んでいるし、エピローグ的な最終話も読後感さわやか。まさに秋★枝氏の恋愛マスターとしての本領発揮というところだろう。

個人的には13&14話でひと続きの内村さん&本間くんの物語がイチ押し。内村さんマジでエロカワイイ。

ということで、秋★枝氏のファンにとっては納得の1冊、もとい2冊であると同時に、恋愛ものが好きな人なら誰でも満足できる作品だと思う。掛け値なしでオススメです。






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