終電にはかえします:作者のストーリーテリング能力が光る短編集

2013/12/08Comic 漫画, 新書館

終電にはかえします (ひらり、コミックス)
雨隠 ギド
終電にはかえします

『恋煩いフリークス』『甘々と稲妻』の雨隠ギド氏による百合漫画。

続き物を含む6つの短編+αからなる本作、基本的にはどれも甘々な内容だけど、『一瞬のアステリズム』『永遠に少女』のようなちょっとした変化球もありと、短編集のメリットが存分に活きた構成になっている。

女の子キャラの可愛さは過去作ですでに証明されているので安心だし、百合漫画のテーマの1つである「同性愛に対する不安・苦悩」は本作ではほとんど描かれないのでライト層でも手を出しやすいと思われる。

個人的にはやはり連作にして後者は表題作にもなっている『ひらがな線、あいう駅』『終電にはかえします』がダントツで好き。キャラクター、演出、モノローグのセリフまですべてが刺さった。

少女漫画からBLまで幅広いジャンル・テーマを手がけている雨隠ギド氏、軸足はどうやらBLのほうにあるようだけど、こうして男でも読める作品もコンスタントに出してくれるといいなぁ。過去作がまだほとんど電子書籍化されていないのは残念だけど、今回のは電子書籍化されたら二重買いしてもいいと思っているくらいだけど、前作『まぼろしにふれてよ』すらまだ全巻電子書籍化されていない罠。お願いします新書館さん。






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