夏の前日 1巻

2013/07/05Comic 漫画, 講談社

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)
吉田 基已
夏の前日 1

『水と銀』(のちに『水の色 銀の月』として増補)の登場人物の一人、青木くんを主人公にしたお話。『水と銀』からのファンとしては、彼ら・彼女らの物語がまた読めるというのはとても嬉しい。

もともと朴訥な絵柄のせいもあってか、氏の作品はどこか古めかしい、昭和な香りがするのだけど、近作はさらにヒロインの晶が和服姿だったり、中也の引用があったり、なにより青木くんが『水と銀』の頃よりもさらにストイックかつ不器用な性格だったりするせいで、昭和を通り越して明治文学の世界。自分も含め、好きな人にはたまらんものがあるだろう。

そしてなによりこの物語は結末がもう決まっているのが切ない。そう考えると『夏の前日』というタイトルも絶妙だよなぁ…。


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