夏の前日 4巻:哲生と晶、蜜月の終わり

2014/10/12Comic 漫画, 講談社

夏の前日(4) (アフタヌーンKC)
吉田 基已
夏の前日 4

「ガーターベルトは? ガーターベルトしてないの!?」

さて、実に1年以上ぶりの第4巻。前巻同様、華海にすっかり心奪われた哲生がささいなことで一喜一憂し、ときに挙動不審にさえなる様子はまるで男子高校生、下手すれば男子中学生のようで、滑稽である一方、愛しさも感じさせる。同時に自分の若かりし頃を思い出して軽く死にたくなる。

というか、華海と哲生の関係を見ていると、実際は微妙に違うのだけど、夏目漱石『こころ』の先生とお嬢さんの関係を連想してしまう。哲生はKの要素も多分にあるか。とにかく、『こころ』も大好きな自分としては華海と哲生、加えて森と晶の関係を見ているとものすごく胸が苦しくなるのよな…。

そして終盤、哲生の華海への想いは晶の知るところに。泣いてる晶が色っぽいのぅ。ともあれ、これで終幕に向けての要素はすべて出そろった。

今巻の続きにあたる今月の『good! アフタヌーン』の展開からするとまだしばらく続きそうな雰囲気だけど、本誌連載を追いつつ次巻を待ちたい。『水と銀』(『水の色 銀の月』)で哲生のその後はもうわかっているけど、晶は最後にどんな言動を見せるのか…。

なお、今巻も巻末には「官能おまけまんが」あり。うーん、これはいいフェティシズム。


『夏の前日』 4巻152ページより



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