[映画] 『バケモノの子』:息子を持つ父親に特にオススメ

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先月行われたマスコミ試写にて鑑賞。本日初日だけど…客入りはどうかしらね。
ともあれネタバレなしで感想など。

『おおかみこどもの雨と雪』(2012)以来3年ぶりとなる細田守監督作品、本作のテーマは「父と子の絆」である。『おおかみこども~』は監督の母の死が作品テーマに大きく影響を与えていたそうだけど、本作は監督に息子が生まれたことに大きく影響を受けているんだそうで。

実際、作中では「父と子の絆」をこれでもかというほど謳い上げているので、とりわけ息子を持つ父親にはぐっとくるものがあるだろう。そういう意味では自分はこの作品を半分しか楽しめていないわけだけれども。

もちろん、普遍的なテーマとアニメーションとしての映像クオリティの高さもあって、息子を持つ父親以外の人にとっても楽しめる作品なのは間違いない。ただ、ターゲット層を幅広く設定しているだろうこともあってか、全体的には無難な作りというか尖った部分はない。また、映像作品でありながらセリフで語り過ぎなところも本作の数少ない減点要素だろうか。

声優については、俳優メインのキャスティングにしては違和感がなかったように思う(アニオタ的視点から)。アニメに合っているという意味では大泉洋が頭ひとつ抜けている感じで、アニメ声優にはできない演技をしているという意味では染谷将太がとても良かった。

一方、本業のアニメ声優としては、俳優陣に混じって宮野真守が(役どころもあって)存在を主張していた。山口勝平も出演しているけど、あまり重要な役ではないからなぁ。

いずれにせよ、この夏一番の話題作であることは間違いないし、万人向けということで誰にでもオススメできる一本ではあると思う。

ところで、業界的には細田守監督を「第2の宮崎駿」に祭り上げようという動きがあるようだけども、本作、および氏の過去作を見るかぎりそれは叶わないだろう。細田監督の作品には宮崎監督作品にある狂気や執念のようなものがないからなぁ。認知度や興行収入という意味ではいけるかもしれないけど。そんなわけで個人的にはいまだに細田守監督作品では『時をかける少女』がベストだったりする…。




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