[映画] 『マネー・ショート』:リーマン・ショックを出し抜いたトレーダーたちのドラマ

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久々に劇場にて。

本作は2008年のリーマン・ショックの引き金となったサブプライム住宅ローン問題を題材に、独特の分析と型破りな手法で巨万の富を得たトレーダーたちの姿を描いたドラマ。今年の第88回アカデミー賞では脚色賞を受賞している。

金融ドラマということで派手さはないものの、この手の「知恵とハッタリで権力とわたりあう」ストーリーは大好き。アクションなんかの瞬間的な面白さというより、ゆっくりジワジワくる面白さがある。似たような作品だと『アメリカン・ハッスル』や『モネ・ゲーム』なんかがこれに近いかもしれない(後者はだいぶコメディ寄りだけど)。

ただ、上映中ずっと感じていたのは「これって英語がわかったらもっと面白いんだろうなぁ」ということ。ユニバーサルな笑いどころはもちろんわかるんだけど、「ここってネイティブだったら笑いが起きるところなんじゃないのか?」という箇所が多々あった。「オペラ座の怪人」のメインテーマが流れ始めたところとか。余談ながら個人的には作中で何度か出てくるメタな演出(登場人物がシーンの途中でカメラ&視聴者に対して話しかけてくるアレ)が好きだ。

その他、ブラッド・ピットは年をとってもイケメンだなぁとか、プロデューサーもやってるからっておいしい役もらいすぎだろとか、ライアン・ゴズリングの役者っぷり(二重の意味で)がたまらんとか、単純にストーリーだけでなく作品全体のあちこちにニヤリとする要素が散りばめられていて、一度の鑑賞で何度も楽しめた気がする。

金融(証券取引)を題材にしているので知識がないと話についていきにくい(特に序盤)、善悪が必ずしも明快でない、映像的には地味、など、ふだんあまり映画を観ない人にはややハードルが高いかもしれないけど、少なくともブルーレイ・DVD化されたらぜひ一度は観ることをお勧めしたい。何年後かにAmazonプライムのラインナップにも入ってくれるといいな…。



原作となった小説は↓。





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