[映画] 『僕だけがいない街』:原作とアニメ版の踏み台か

Movie 映画, 邦画


同名コミックを原作とした、藤原竜也×有村架純共演の実写版。これも試写にて。原作は単行本既刊(7巻)まで読了、アニメ版はまだ3話まで。

漫画原作の実写版映画はそのほとんどが残念な評価を下されるわけだけれども、本作もおそらくその部類。実写版は2時間という尺の都合もあり、ストーリーはかなり圧縮&アレンジされている。ラストについても、原作ラストを未読なので確実なことは言えないけど、おそらく原作とは異なるものになっているはずだ。

実写版のラストについては、「この状況でなぜリバイバルが発動しない?」という、原作を読んでいる人からすれば当然のツッコミもあるだろうけど、2時間という尺の制限がある中では悪くない選択肢だとは思う。原作やアニメ版との差別化にもなるだろうし。

その一方で、先日ヤングエースでの連載が完結した原作や、現時点では最終話を残すばかりとなったアニメ版のことを考えると、この実写版は「やっぱり原作が一番だな」「アニメ版は良かったよね」という評価を引き出すための“踏み台”になってしまうのではないかと懸念される。

実写版そのものの見どころとしては、雛月加代役の子役・鈴木梨央をはじめとした子役がみんな上手いところ。とりわけ鈴木梨央は群を抜いていた。子役は大成しないと言うけれど、この子はこのまま女優になってくれたら嬉しいなぁ。もっとも、雛月に関してはアニメ版のCVが悠木碧という文句のつけようがないキャスティングなので、比較されると凄さはそれほど際立たないかもしれない。

同日公開作品に同じく漫画原作の『ちはやふる 上の句』があったり、漫画原作の実写作品はどうしても評価のハードルが高かったりと、興行的には苦戦しそうな雰囲気が漂っているけど、「僕街」ファミリーの一員としてそれなりの役割を果たしているとは思う。原作ファンならあえてチャレンジしてみてもよいのではなかろうか。







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