[映画] フューリー:M4中戦車の運用がよくわかる映画

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1週遅れで鑑賞。自分が観た回での客層はやはり中年層がメイン。考えてみるとブラッド・ピットももう50歳なんだよなぁ…。

さて本作は第二次世界大戦末期、連合軍によるベルリン侵攻直前のお話。ブラピ演じる“ウォーダディー”が車長を務めるM4中戦車の補充要員として、まともに訓練も受けていない新兵が着任するところから物語は始まる。

アメリカ作の戦争映画というとどうしても「アメリカ万歳」な雰囲気が漂いそうなものだけど、本作は1戦車輛のメンバーの関係を中心に描いているせいか、そんな押しつけがましさもなく、戦争の悲惨さや戦争が引き起こす狂気を淡々と描いている。

本作の見どころとしてはやはり一連の戦車戦が挙げられるだろう。メンバーで役割分担しながら戦車を操縦するシーンはもちろん、歩兵の盾となりながら進軍していく様子は「なるほど、戦車ってこんな風に運用するのか」と実にわかりやすかった。考えてみれば自分が過去に見た戦争作品で戦車小隊での戦闘をきっちり描いたものってほとんどなかった気がする。

また、クライマックス直前の対ティーガー戦もアツい。重戦車・ティーガーの圧倒的な強さと、それにテクニックで対抗するM4中戦車のバトルには思わず息を飲んでしまった。というか、ここだけ他のシーンと比べてスピード感が異様に高いのでこれから観に行こうという人は要注意だ。

そしてクライマックス、ナチスドイツのSS大隊にたった1両(しかも走行不能)で挑むシーンはハリウッド映画的でありつつ、日本人にも受けそうな展開。画的な派手さはないものの、戦争ドラマとしては一級品だと感じた。ただ、最後の最後の展開だけは賛否分かれそうな気がするなぁ。

さすがに「アカデミー賞最有力」という宣伝コピーは言い過ぎだと思うけど、実際に複数の賞にノミネートはされるだろう。アカデミー会員に受けそうな内容でもあるので、ひょっとすると大番狂わせもあるかも? ともあれ、これを観たおかげで本当の大本命と言われる『ゴーン・ガール』(来週公開)が余計楽しみになってきた。

ということで個人的には大ヒット、他人にも十分オススメできる一本だった。『ゴーン・ガール』に興味がない人はこれが今年の見納め作品でいいんじゃないかと。




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