[映画] 『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』:プリキュアと同じ匂いがする…

2017/01/09Movie 映画, アニメ

元旦に鑑賞。映画サービスデーだったのと、こういう単発の劇場アニメは次に繋げるためにも実際に劇場に足を運んで観ないとなー、という一方的なサポーター精神も発動してのチョイスである。


物語は魔女っ娘のヨヨがとある事件がきっかけで異世界(現代日本)に飛ばされ、そこで事件を解決しつつ、魔法使いとしても人間としても成長するというもの(ボーイミーツガールもあり)。

原作は『月刊COMICリュウ』(徳間書店)で連載されていた『のろい屋しまい』という漫画だそうで、原作未見なのでどこまで原作に忠実なのかは不明だけど、内容的には児童向け絵本のそれと言ってもいいくらいの「きれいなお話」である。

アニメーション制作は「空の境界」「Fate/Zero」等でおなじみのufotable。加えて劇場用アニメと言うこともあり、作画・動画のクオリティは上々。個人的には冒頭の空中戦、ネネがぐるんと回るシーンがいち押し(↑の予告編映像、19秒あたり)。

あとは音楽も良くて、それぞれのシーンを盛り上げるのに一役買っていた。音楽担当の椎名豪はバンダイナムコゲームスのサウンドクリエーターだそうで、代表作を見るとなるほど、という気がする。

…と、表向きの感想としては特に不満もないのだけど、オタク的な視点で見るともうちょい言いたいことが。

まず、題材が魔女っ娘ものということもあってか、あるいは徳間書店がらみということもあってか、『魔女の宅急便』『天空の城ラピュタ』などのジブリ作品リスペクトの匂いがわりと強い。もちろんそれは悪いことではないんだけど、徳間的には次のジブリを探しているのかなーとか、ufotableも次のステージを目指しているのかなーとか、業界政治の影を邪推させるような一面も。

また、本作のようなマイナーな作品を劇場映画にするのって興行的にかなりリスキーだと思うのだけど、それでも製作に踏み切った理由はなんだろう、とか。スタッフロールに文化庁だかなんだかの名前がクレジットされていたけど資金援助があったんだろうか、とか。

あとは上映中ずっと感じていたことだけど、作品内容的には子供向けあるいは親子向けでありながら、キャラクターデザインやキャラの動きなんかに萌えやエロの要素がチラチラ見えた。この感覚ってどこかで覚えがあるなぁと思ったら、「プリキュア」や古くは「セーラームーン」に思い当たった。つまり「表向きは女児向けでありながら、実際には制作者(=大人)の欲望がにじみ出ちゃってる」的なアレである。もっとも、プリキュアは最初から大人の男性ユーザーも第2ターゲットにされているし、この作品もTVシリーズを経ずに最初から劇場用というあたりで察しはつくわけだけれども。

ともあれ、基本的には毒のない親子向けの内容でありつつ、その筋の人にはそのような観方もできる劇場用アニメーションということで、わりと幅広くオススメできる作品だと思う。公開館数が少なめなので気軽に観に行けない人も多そうなのが難点だけども。

ちなみに原作漫画はKindle入りしているようなので、そのうち購入しようかと。というか徳間書店は早く『風の谷のナウシカ』を電書化しておくれよ…。









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