[映画感想] 『マスタード・チョコレート』:原作好きほどしんどい作品かも

Movie 映画, 邦画


GW終盤に鑑賞。というか今年のGWの息抜きはほぼこれだけという…。


さて本作、2011年に第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞も受賞した、冬川智子作のweb漫画が原作である。

正直なところ、原作ファンからしても「良作とはいえ、この地味な作品をよく映画化したなぁ」というのが最初の感想である。もともとの絵柄やコマ割りも相まって、動きのある映像作品にする意義をあまり見い出せないんだよなぁ。

本編のほうはというと、原作が単行本1冊ということもあり、細かい変更はあるものの、ほぼ原作通りの内容だった。…んだけど、その細かい変更がどれも微妙に外している感があり、原作厨としてはもやもやが残る。

例えば、作中で重要な役割を果たす架空のバンド・イグルーが映画では実在のバンド・MOSHIMOに変更されているのは妥当だとしても、なんで女性ボーカルのバンドにしちゃったの、とか(※)、百歩譲って女性ボーカルのバンドなのはいいとしても、だったらなんでエンディング曲はまた別のバンドにしちゃったの、とか。

ほかにも、美桜の独白シーンをなぜ慎吾もいるところで言わせちゃったの、とか、同じく美桜と倫子の↓のシーンをなぜ原作100%再現にしなかったの、とかとか。

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あとは倫子が大学の友人たちと海に行くシーンがなぜか雨の日に変更になっていて、先のバンドのチョイスと合わせて「きっとこれ、撮影スケジュールとか製作費の都合なんだろうなー」とかが透けて見えてしまい、ちょっと寂しい気持ちになったりも。

キャスト面では倫子役・山田奈々の声がかなりアニメ声だったことに軽く衝撃を受けたけど、それ以上に彼女が元NMB48メンバーであることを知ってさらに衝撃を受けた。「髪型とメイクって超大事だよね」的な意味で。あと、漫画原作のキャラと比較するのは酷とは言え、体型が…。

その他のキャストでは、マリ役の鈴木築詩が一番原作イメージに近かったように思う。でも女性キャストで一番可愛かったのは予備校時代にマリと一緒にいた女の子だったという。

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唯一映画が勝っているなと思えたのは↑のコマのシーンくらいかなぁ。ここは倫子の声と映像がついたことでセリフに重みが出たというか、ちょっとジーンときてしまった。あとは倫子を彷彿させる新しい受講生のシーン(映画オリジナル)も良かったかも。

だらだらと書いてしまったが、なんにせよ原作ファン以外にはとうていオススメできないし、原作が好きな人ほどあちこち気になってしまって逆にしょんぼりしてしまう一本だったかもしれない。

ただ、原作未読の人はぜひ原作には触れて欲しいんだよなぁ。今なら電子書籍版もあるのでぜひ。


※おそらくイグルーは男性ボーカルのバンドだから。別にMOSHIMOをdisってるわけではない。念のため。








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