[映画] 『スポットライト 世紀のスクープ』:アカデミー会員受けのいい作品

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公開から約1週間遅れで鑑賞。映画ファーストデイ&GW中ということもあり、朝から映画館は激混み。まぁ今は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』もやってるしな…。

それはさておき、本作はアメリカ・ボストンで実際にあった、カトリック司祭による児童への性的虐待および教会による組織ぐるみでの隠ぺいと、それを報道したボストン・グローブ紙の調査チーム「スポットライト」の物語。第88回アカデミー賞作品賞受賞作でもある。

基となった事実が児童への性的虐待というナーバスな問題であることに加え、カトリック教会というまさに“聖域”にも関わる内容ということもあってか、過度にドラマチックな演出もなく、主人公であるスポットライトチームの面々や関係者たちをヒーロー扱いすることもない、物語としては実に淡々としている。

そうした“中立性”を意識しているせいか、あるいは事件自体がアメリカでは有名だからなのか、全体的に掘り下げが足りないというか、説明不足な印象を受けた。これはやはり自分がキリスト教文化圏外の人間だからだろう。

一方で、淡々とした展開を映画として成立させているのは事件そのもののインパクトに加え、キャスト陣の演技力によるところが大きいだろう。スター俳優こそいないものの(マイケル・キートンも今や“往年の”だ)、登場人物はみな演技派俳優で固められていて、2時間超のストーリーを飽きる&疲れることなく観ていることができた。

とはいえ、やはり本作は映画好きでなければ高評価には繋がらない気がする。作品賞を獲っていなかったら日本での興行も苦戦したに違いない。まぁ言ってしまえば「いかにもアカデミー会員が好きそうな映画」というところだ。

個人的にはマーク・ラファロの演技と、リーヴ・シュレイバーのルックス&ボイスの渋さにしびれた。特にシュレイバー演じるマーティ・バロンは作品紹介のあらすじからするともっと感情的&強引な人物かと思っていたけど、実際には「静かに熱い」タイプだったのも良かった。今公開中の『フィフス・ウェイブ』にも出ているみたいだからこっちも観に行ってみるかな…。




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