[映画] 『タリウム少女の毒殺日記』:評価はユーザーの映画歴しだい?

2018/02/15Movie 映画, 邦画

渋谷アップリンクで鑑賞。アップリンクって初めて来たけど、本当にミニシアターなんだなぁ。今回の上映スクリーン、たったの40席だったよ…。

さて本作は2005年に起きた、母親にタリウムを盛って毒殺しようとした事件をモチーフにした作品である。

今回なぜこの作品を観ようと思ったかというと、いささか身バレになるのを承知で書くと、実は自分がこの“タリウム少女”の通っていた高校のOBだからである。当時すでに上京して社会人をしていた自分はこの事件のことをまったく知らず、その年の年末に帰省したときに家族や親戚からあれこれ聞かされたり聞かれたりしたのを覚えている。

作品内容については日経新聞の映画レビューシネマトゥデイの記事でも見てもらえれば早い。レビューにもあるとおり、既存の映画文法を無視した本作の構成や演出は、ふだんそれなりに映画を観る人にとってはたしかに目新しく興味を引くだろう。逆にそんなに映画を観ない人にとっては、過激な描写を含む実験映像のようにしか映らないかもしれない。蛇足だが、日経新聞のレビューにある「現代社会の不確実な実相がなんたらかんたら」のくだりはいかにも映画評論っぽいコメントで、個人的には「ぶっちゃけ1億も人がいたら一人くらいこういう“例外”もいるだろう」くらいの意見しかない。

それ以外の感想としては、主演の倉持由香が思っていた以上にエロ可愛かったのがよかったなぁと。予告編や映画サイトに載っている作品メイン画像からではわかりにくいのが惜しい。ちょっと調べてみたら彼女はグラビアアイドルからのキャリアスタートとのことで、なるほどと思ったしだい。

また、作中でタリウム少女が『チルノのパーフェクトさんすう教室』を「踊ってみた」動画としてネットに投稿していたり(もちろんフィクションである)、実在のタリウム少女役の声を種田梨沙があてていることにニヤニヤしてしまったが、おそらく他の観客はほぼスルーだったであろう。

ちなみに、上映後には監督の土屋豊氏の登壇も。観客40人ほどの小さなスペースでのトークは、作品内容とは違って妙にアットホームな雰囲気だったのが面白かった。作品そのものに対しては是とも非とも言いがたいけど、ここまで小規模のミニシアターで映画を鑑賞するのは初めてだったことや、ざっくばらんな監督のトークなど、「劇場で映画を観るという体験」を含めるとフルプライスでも観に行ったかいはあったかなぁと思う。

あとは今回、自分と同じような理由で観に来た(来る)人がいるかどうかが気になるところ。うちの高校の卒業生には上京している人もそれなりにいるはずだし。“タリウム少女”と同世代の人なら社会人1、2年目ってところか…。




PAGE TOP