【VTuber】 ホロライブ・獅白ぼたん主催のスト6イベント「獅白杯」がすごい件

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 カバー株式会社が運営するVTuber事務所「hololive(ホロライブ)」。同事務所に所属するVTuberのひとり、獅白ぼたんさんが主催する「獅白杯」がなにやら面白くなりそうな雰囲気です。

 今回はその獅白杯に関する情報と、同杯の「ここがすごい!」と思えるポイントを文章にしてみました。

「獅白杯」とは

 獅白杯はホロライブ5期生の獅白ぼたん(ししろ・ぼたん)さんが主催する、カプコンの格闘ゲーム『ストリートファイター6』(以下「スト6」)の大会。2024年3月31日(日)に同氏のYouTubeチャンネルで開催予定です。

 大会は「初級・中級者トーナメント」と「上級者トーナメント」の二部に分かれ、各部ともオファー選手4名・公募選手4名の計8名で対戦。大会全体で16名のプレイヤーが出場します。大会出場規定により、いわゆる「プロゲーマー」は参加していません。

 なお、獅白杯はおそらく(配信許諾は得ているものの)カプコン公認大会ではなく、あくまでホロライブ&獅白ぼたん主催の大会という位置づけと見られます。

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獅白杯出場選手一覧。所属も異なるバラエティに富んだ顔ぶれで、チャンネル登録者数も幅がある

 ちなみに、VTuberが主催という形を取ったスト6の大会としては、ANYCOLORが運営するVTuber事務所「にじさんじ」に所属する葛葉(くずは)さん主催の「KZHCUP」(くずはカップ)が2023年11月に開催されています。

 KZHCUPはイベントページが『ストリートファイター6』公式サイト内にあることから、カプコン公認の大会と思われます。また、出場者が葛葉さんと同じにじさんじ所属ライバー12名+プロゲーマー4名の計16名と、獅白杯とは出場者の属性にも違いがあります。

「獅白杯」の何がすごいのか?

1:獅白ぼたんさんの「会社の使いかた」がすごい

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実況にeスポーツ実況で知られる平岩康佑氏、解説にプロゲーマーのどぐら氏と“ガチ”の顔ぶれ

 「ブランド力でチャンネル登録者数を伸ばせる」「ブランド力で大きい企業案件やコラボを獲得できる」「“箱”効果でコラボがしやすい」など、大手事務所所属のメリットは複数あります。ただ、それらはいずれも会社・組織側が取ってきたもの/最初から持っているものを所属タレントが享受する、という構図になることが多いのも事実です。

 一方、今回の獅白杯は獅白ぼたんさんが「自分のやりたいことを所属企業の力をフル活用して実現する」という構図になっている点が目を引きます。

 同じホロライブで言えば、例えば宝鐘マリンさんや角巻わためさんなどがオリジナル楽曲/MV制作で会社の力を活用している例もありますが、獅白杯では所属の異なる複数の出場者はもちろん、解説・実況、キービジュアル、協賛企業など、ホロライブの組織力・ブランド力を全方位に発揮しており、しかもそれを視聴者の見える形で展開しているところにインパクトがあります。

 もちろん、これはホロライブの組織力・ブランド力はもちろん、獅白ぼたんさん自身の企画立案&遂行能力の表れとも言えるでしょう。

 なお、獅白ぼたんさんはほかにも自身の周年記念配信やラーメンツアーなどでロケを敢行するなど、企業所属のメリットを存分に活用した企画配信も行っています。

2:波及効果がすごい

 YouTubeチャンネル登録者数141万人を誇る獅白ぼたんさん。そんな彼女の配信でひとたび名前が挙がれば、注目が集まるのもある意味当然と言えます。

 とりわけ、初級・中級者トーナメント部門での出場が決定した真白ふとんナナホシナナ折咲もしゅの3氏はいずれも大会出場決定からYouTubeチャンネルの登録者数や配信視聴者数が大きく伸びています(もうひとりの出場者、dtto.さんはもともとFPS界隈で人気のストリーマー)。

 さらには大会出場はならなかったものの、最終選考に名前が挙がった一部の人もYouTubeチャンネル登録者数が増えたり、候補者どうしでの交流が広がったりなど、各所でプラスの影響が見られます。

初級・中級者部門で最終候補まで残ったものの、出場にはいたらなかった星乃カニさん。しかし名前が挙がったことでチャンネル登録者数増加など、知名度向上につながった

 その他、獅白杯の開催に合わせ、福岡県福岡市にあるeスポーツスタジアム「esports Challenger’s Park」(大会協賛)ではイベントのパブリックビューイングも行われるなど、大手事務所所属とはいえ、いちVTuberきっかけの企画としては異例の波及効果を見せています。

3:協賛企業がすごい

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獅白杯協賛企業一覧。後にGiGOも協賛に加わった

 今回の獅白杯には複数の企業が協賛しています。そのなかにはガレリア・G-Gear(ツクモのゲーミングPCブランド)・Victrix・レッドブル・ナッシュなど、ストリーマー/VTuberのタイアップや、eスポーツ関連のスポンサードでよく見かける企業が名を連ねています。

 もちろん、スト6やホロライブという看板があってのことだとは思いますが、タレント発の企画でこれだけの数の協賛企業が集まったのは異例ですし、獅白ぼたんさんの人気によるところも大きいでしょう。

 なお、ガレリアとナッシュは大会視聴者向けのプレゼントキャンペーンも行っているのでチェックしてみてください。

「獅白杯」は2024年3月31日開催

 獅白杯は2024年3月31日(日)に配信予定。獅白ぼたんさんや出場者のファンはもちろん、スト6プレイヤーやVTuberに興味のある人にはぜひおすすめしたい大会イベントです。

 実際にイベント配信を見てみようという人は、事前に以下の配信アーカイブ(2本)を見ておくと予習にもなってよいと思います。 また、獅白ぼたんさんは今回協賛に入っているレッドブルのオウンドメディアでコラムを執筆しているほか、今回の獅白杯に関連したインタビューも受けているのでこちらも要チェックです。

 もうひとつ、獅白杯出場者の情報をまとめた切り抜き動画が出ていたのでこちらも紹介しておきます(関係者全員から切り抜き&公開の許諾が取れているとのこと)。


※本記事内およびサムネイルで使用している画像はYouTube動画のスクリーンショット/プレスリリース画像/獅白ぼたんさんのX投稿画像から作成しました。