事業開発パートナー・OEMパートナー募集プログラムも開始
ARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手がけるCellid(セリッド)は2024年11月20日、メガネ型の拡張現実(AR、Augmented Reality)グラスのリファレンスデザイン(検証用モデル)を発表した。
リファレンスデザインには生成AIや物体認識機能などとも連携した、ARグラスのアプリケーション開発をサポートするSDKの提供も含まれる。
また、リファレンスデザインの提供開始に合わせて事業開発パートナーおよびOEMパートナープログラムも開始。ARグラスを用いてDX推進や新しいビジネスの創出を目指すパートナーと、自社ブランドとしてARグラスの開発を目指す企業を募集する。
事業開発パートナープログラムではARグラスを活用した新しいビジネスの創出のためのアプリケーションの共同開発や実証実験が可能に。同プログラムを通じて、参加企業はARグラスに適した業務やサービス設計・実証実験・アプリケーションの開発などに対するサポートなども得られるという。
一方、OEMパートナープログラムではリファレンスデザインをベースに、ARグラスの自社開発を目指す企業が自社ブランドのARグラスを開発できるようになる。
メガネ型ARグラス・リファレンスデザインの主な特徴
● メガネ型のデザインかつ軽量なARグラス
最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェーブガイド方式の光学レンズを採用。通常のメガネと変わらないデザイン、軽量化(約58g)を実現し、従来のヘッドマウントディスプレイ型に比べ、日常的に長時間使用しても疲れにくい装着感
● 高解像度カメラ、IMUセンサーによるシームレスなAR空間体験の実現
8MPの高解像度、84度の広視野角のカメラ、3軸IMUセンサーを搭載。現実空間における物体や位置を認識でき、ユーザーはよりシームレスなAR空間を体験可能
● UI/UXに優れたAR空間の構築
AndroidおよびWindowsのデバイスと接続可能。独自のSDKを開発に利用することで、簡単かつ優れたUI/UXを兼ね備えたAR空間やARコンテンツを構築できるように
● 多様なユースケースに対応可能なSDK
リファレンスデザインのSDKは生成AIのAPIを標準搭載し、幅広いユースケースで生成AIの活用が可能。また、ARマーカーを認識してコンテンツを現実空間に表示することもできるほか、アイトラッキングやジェスチャー認識の機能追加も計画中
【関連】 Cellidのメガネ型ARグラスに関するプレスリリース
● Cellid、自社開発のメガネタイプARグラスを「CES2025」に出展 (2024/12/16)
● Cellid、東京科学大学、三井化学と合同で科学技術振興機構の医療用ARグラス開発・研究プロジェクトに参画 (2024/12/20)