エンタメ用途ならARグラス(メガネ型ディスプレイ)

「ARグラス」「スマートグラス」「AIグラス」など、その機能に応じてさまざまな名称で呼ばれるメガネ型のウェアラブルデバイス。
一般消費者向けの製品は2024年ごろから種類が増え始め、2026年現在も引き続き新製品が次々登場しています。その結果、日本で販売される製品も増えましたが、種類が多すぎて逆にどれを買えばいいのか迷ってしまいそうな状況です。
本記事ではその中でもARグラス(メガネ型ディスプレイを含む)を取り上げ、その特徴やどこで買えるかを紹介していきます。
なお、スマートグラスとAIグラスについては別記事で紹介しています。ARグラスとの違いは下にまとめているので、興味や目的に応じて必要なほうをチェックしてください。
ARグラス/スマートグラス・AIグラスの違い
ARグラス/スマートグラス/AIグラスのざっくりした違いは以下のとおりです。
「スマートグラス」は本来メガネ型のウェアラブルデバイス全般を指す言葉ですが(ARグラスもAIグラスも含む)、現状ではAIグラス寄りの製品を指す場合に使われることが多い印象です。
また、一部には「ARグラスかつAIグラスでもある」など、分類があいまいな製品もあります。技術の進化にともない、この傾向はさらに進むものと考えられます。
- ARグラス(メガネ型ディスプレイ):
レンズ越しに見る現実世界に3DCGや映像を重畳するもの。ただし、現在は目の前に大型のスクリーンを表示するだけの「メガネ型ディスプレイ」もARグラスと呼ばれることが多い。 - スマートグラス/AIグラス:
通常のメガネに「スピーカー・マイク・カメラ・小さな通知画面」が合体したもの。視界を邪魔せず、音声や視界の端の小さな文字で、AIが仕事や日常生活をサポートしてくれる。
ARグラス/スマートグラス・AIグラス比較表
| スマートグラス/AIグラス | ARグラス(メガネ型ディスプレイ) | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 現実世界の情報をAIで処理して音声やディスプレイ表示で返す | 現実世界にデジタル映像を重ねて表示 |
| カメラ | 基本的に搭載。写真/動画撮影、AIが周囲を認識 | 基本的になし。あっても画面位置のブレ補正用 |
| ディスプレイ | ないものが多い。 あってもテキストや簡単なアイコンを表示する小型ディスプレイ | 目の前に3DCGや映像をフルカラー表示。 メガネ型ディスプレイでは100インチ相当も可能 |
| AI機能 | あり。GPTやGemeiniなどと連携し、会話・翻訳・物体認識などを行う | 非搭載のものがほとんど |
| 見た目 | 普通のメガネやサングラスに近い | 普通のメガネやサングラスよりもやや大きい。テンプル(ツル)も太め |
| 重量 | 40〜50g。日常使いに向く | 70〜100g。長時間の着用は疲れる |
| 得意な用途 | ハンズフリー撮影/リアルタイム翻訳/AIアシスタント | 動画視聴/ゲーム/PC・スマホの外部モニター |
| 代表的な製品 | Ray-Ban Metaスマートグラス、SABERA、Even G2 | XREAL One Pro、VITURE Luma、Rokid Max |
★先に結論
ARグラスの購入を検討しているのであれば、「ゲーム・エンタメ用途ならXREALかVITURE」というのが個人的な見立てです。
ゲーム・エンタメ用途のARグラス(メガネ型ディスプレイ)は、日本国内だとXREALが一歩リード。とりわけ最新製品である「XREAL 1S」が機能面やコストパフォーマンスから見てベストだと思います。相対的なユーザー数が多いのも安心ポイントです。
VITUREのLumaシリーズはRedditを見る限り、特にディスプレイ表示能力に関しては「XREALよりこっちのほうがよい」という意見もけっこう見かけます。ただ、スペックシート上ではXREALと大差はないので、個人の好みの差やOSの差のようにも思えます(OSなら今後の改善が期待できる)。
両社の評価に影響を与えているとすればデザイン面でしょうか。筆者自身もデザインだけならLumaシリーズのほうが好みです。
参考までに、海外メディアThe VergeからXREAL 1S・XREAL One Pro・VITURE Beastの3製品を比較したレビュー記事を紹介しておきます。英語ではあるものの、カタログスペックからは見えにくい「着けごこち」や「スピーカーの音質」についても言及されており、購入を検討している人にはよいヒントになりそうです。
それでは以下、メーカー別の製品紹介です。
XREAL
XREAL製品は基本的にPCやスマートフォン、ゲーム機などに接続して映像表示ができるメガネ型ディスプレイです(Air 2 Ultraを除く)。
XREAL製品はそれこそ旧Nreal時代から日本でも販売されており(日本法人もあり)、製品の入手しやすさに加え、ユーザー数も相対的に国内トップだと思われます。もし今買うならXREALは安心・安定のブランドと言えるでしょう。
XREAL 1S

価格: 6万7980円
販売: XREAL公式 / Amazon / 楽天市場 / ヨドバシ.com / ビックカメラ.com
カメラ: なし
AI: ×
シリーズ最新作。メガネ型ディスプレイの基本機能に加え、AIを活用した2D→3D映像変換機能を搭載。オプションのモバイルバッテリー「XREAL Neo」と組み合わせることで長時間使用にも対応します。
XREAL One Pro

価格: 8万4980円
販売: XREAL公式 / Amazon / 楽天市場 / ヨドバシ.com / ビックカメラ.com
カメラ: なし
AI: ×
XREAL Oneの後継機。独自の光学エンジン「X Prism」を新たに搭載したことで、視野角(FOV)が50°から57°に拡大し、画面サイズも38%広くなりました。2025年7月発売。
【未発売】Project Aura(仮)
GoogleのXR向けOS「Android XR」を搭載した製品で、2026年登場予定。XREALはGoogleと強力なパートナーシップを構築していることもあり、Project Auraに限らず、以降も後続製品が出るものと期待されます。
【日本未発売】ROG XREAL R1 AR
CES 2026で発表された、ASUSとXREALのコラボ製品。マイクロOLED・フルHD・リフレッシュレート240Hzの「ARゲーミンググラス」です。
専用アクセサリROG Control Dockを介してPC/コンソールとも接続可能。2026年5月より予約注文が開始されており、価格は米国では849ドル(Best Buy)となっています。製品のグローバル展開は告知されていますが、日本での販売予定(時期・価格)は今のところ情報がありません。
XREAL 1Sにも搭載されている自社開発のSoC「X1」を搭載。グラス本体での固定大画面体験が可能となりました。2025年1月に発売され、2026年4月下旬に販売終了がアナウンスされました。
XREAL Oneよりさらに前世代の製品。後継機があることに加え、Air 2は市場在庫のみで販売終了になることから、どちらも購入対象にはなりにくいでしょう。なお、Air 2 Proも2026年4月下旬に販売終了となりました。
開発者向けのARグラス。2基の3D環境センサーを搭載しており、ハンドジェスチャーでの操作や6DoFでのAR体験が可能です。長らく公式ストアでも品切れが続いていましたが、2026年2月下旬に製品の販売終了がアナウンスされました。




