汎用カメラで撮影した動画から3Dモデルを作成「Model Builder」
Cellidは2022年2月16日、独自に開発したVisual SLAM(Cellid SLAM)を用いた3Dモデル作成サービス「Model Builder」のベータ版をWebサービスとして正式リリースしたことを発表した。
従来、3Dモデルの作成には専門人材や高価な専用機が必要で、かつ長時間を要するものだった。一方、Model Builderは専門人材も専用機も不要、数時間で3Dモデルを作成できるのが特徴のサービスとなっている。
Model BuilderのWebサービス正式リリースにより、従来可能だった3DモデルのWeb上での閲覧のほか、「.ply、.dxf、.stl、.obj」のファイル形式で出力が可能に。
また、今後は対応ファイル形式の拡大や、モデル作成時間のさらなる短縮、モデル内の2点間の距離を測定する機能、モデル内のオブジェクトを認識する機能を追加する予定となっている(2022年予定)。
従来の3Dモデル作成の課題
これまでの3Dモデル作成は高価な専用機と専門人材を必要とし、また作成に数日を要する、もしくは小空間に限定されるという課題があった。
Model Builderの特徴
上記課題の解決を目指すModel Builderには以下の特徴がある。
- 広い空間へ対応: LiDAR等を使用せず、動画をインプットにしているため、広い空間のモデル化も可能
- 手軽: 任意の空間を撮影した動画をWeb上にアップロードするだけで3Dモデルの作成が可能。専用機も不要で、汎用カメラで作成が可能
- 高精細: 目視に十分耐える、リアルに近いモデルの作成が可能(※測量を置き換えるミリ単位の精度はない)
- 自由視点: 作成したモデルを自由視点で閲覧可能。3Dモデルの出力もでき、さまざまな用途で利用可能
Model Builderの使い方
- 3Dモデルを作成したい空間の動画を汎用カメラで撮影
- Webサービス「Model Builder」へアップロード
- 数時間後に3Dモデルを閲覧、およびファイル出力可能
Model Builderの想定ユースケース
建設業、住宅産業、プラント建設、プラント保守などのさまざまな業界において、手軽に現況を3Dモデル化して共有したり、作成された3Dモデルと現況を比較することで進捗管理を行ったりするなど、幅広い用途で利用できる。
【関連】 Model Builderに関するプレスリリース
● Cellid、東京都港湾局と3Dモデル化および三次元画像位置の自動整理技術の実証実験を実施 (2024/4/23)
● 「Model Builder」で作成した3Dモデル内で面積や体積を測定可能に (2022/9/27)
● 「Model Builder」で作成した3Dモデル内を自由に移動・閲覧可能に (2022/8/30)
● 「Model Builder」で作成した3DモデルをRevitやArchiCADなどへ連携可能に (2022/8/23)
● 「Model Builder」のベータ版をリリース (2021/9/13)
【出典:PR Times(1)、PR Times(2)】