日本のゲーム開発者が、2つのユニークなインディーゲームの制作背景や着想について語る。
By Jimmy Li・Jay Agonoy (2026/7/15)

日本のゲーム制作・パブリッシング会社であるアライアンス・アーツ(Alliance Arts)は、7月2日(木)に開催された「Anime Expo 2026」のスペシャルクリエイターセッションにおいて、多くの観客を前に自社のユニークな2作品『ゆんゆん電波シンドローム』と『PUKEY GODDESS SHOT TRICK』を紹介した。VTuber NewsDropが、その熱気あふれるセッションの模様を現地からお届けする。
『ゆんゆん電波シンドローム』
『ゆんゆん電波シンドローム』(PC)は、Steamでの販売本数10万本を突破し、「非常に好評」の評価を獲得しているリズムアドベンチャーゲームだ。
本作は、重度の引きこもりである主人公・Qちゃん(CV:ななひら)の物語だ。彼女は一日中、電波ソングに没頭しているか、人々の魂を救うために遣わされた天使のような悪魔、あるいは彼女の妄想の産物とも言われる「ゆんゆん」(CV:桃井はるこ)へ熱狂的な信仰を捧げて過ごしている。
マルチエンディング要素を備えている点も特徴で、リズムゲームファンにとって注目の作品となっている。ホロライブEnglishのフワモコ(FUWAMOCO)も配信で本作をプレイしており、その様子を楽しむことができる(ネタバレ注意)。
ゲーム本編には30曲以上の楽曲を収録。さらにFrontwing、HARDCORE TANO*C、東方Project、Rishとのコラボによる追加楽曲パックも用意されており、まさにリズムゲームファンのための作品となっている。
『PUKEY GODDESS SHOT TRICK』
もう一方の『PUKEY GODDESS SHOT TRICK』は、「ロシアンルーレット」「酒飲みサバイバル」「悪魔」という3つのテーマを組み合わせた作品だ。本作はまだ発売前だが、Steamではすでに45万人以上がウィッシュリストに登録しており、2026年第4四半期のリリースを予定している。
プレイヤーは、自分を愛するあまり殺そうとしてくる悪魔と酒を酌み交わすことになる。勝利条件はただ一つ。「悪魔を泥酔させ、本音(魂)を吐かせれば勝ち」。知略が試されるユニークなゲームとなっている。
ゲーム制作のインスピレーション
プロデューサーのWHO YOU(林 風肖)氏(ディレクターとシナリオライターも兼任)と、フリーのイラストレーター・アニメーターであるodyk(おだやか)氏は、独特なビジュアルを持つ作品を生み出すに至った経緯について来場者に語った。
『ゆんゆん電波シンドローム』のクローズドベータテスト期間中には、参加者との交流を目的にDiscordサーバーを開設。プレイヤーから寄せられたフィードバックやファン同士の交流が活発に行われたという。
「クローズドベータに参加し協力してくれた皆さんのおかげで、予定どおりゲームを完成させることができました」と、WHO YOU氏は通訳を介して感謝を述べた。
もう一方の『PUKEY GODDESS SHOT TRICK』の開発は、『ゆんゆん電波シンドローム』の制作中からすでに始まっていたという。WHO YOU氏はodyk氏の仕事の速さを高く評価しており、「ほかにやる仕事はありませんか?」と催促されるほどだったと振り返った。
同作は『Inscryption』『Buckshot Roulette』『ハズビン・ホテルへようこそ』などから影響を受けている。ヒロインは、ななひら氏が演じるファム・スール。酒に溺れたピンク髪のヤンデレで、地獄のバーの店番を務めるキャラクターだ。
また、パネルディスカッションではodyk氏がライブドローイングも披露。セッションの最後には完成したイラストが来場者に公開された。
Thank you, Anime Expo!
— Alliance Arts (@AllianceArtsEN) July 3, 2026
Here’s the finished piece from our live drawing session! https://t.co/0LveePELUV pic.twitter.com/KgJHrb0lUX
パネルセッション終了後、WHO YOU氏は通訳を介してVTuber NewsDropの取材に応じ、両作品は配信映えするゲームであると語った。なお、アライアンス・アーツは配信者(VTuberを含む)向けに詳細な配信ガイドラインを公開している。
WHO YOU氏は「皆さんがこのゲームにどんな反応を示してくれるのか、とても楽しみにしています」とコメント。また、フワモコによる『ゆんゆん電波シンドローム』の配信を一部視聴したことにも触れ、その反応を楽しんだという。
現在は『PUKEY GODDESS SHOT TRICK』の開発に注力しているため時間は限られているものの、落ち着いたら彼女たちの配信アーカイブを最後まで視聴するつもりだと言う。また、今後も新たなゲームを作り続けていきたいという意欲も示した。
最後に両クリエイターは、超絶キュートなアートスタイルと、作品に込められた「光と闇」の二面性を楽しんでほしいと来場者へ呼びかけ、セッションを締めくくった。
※当翻訳記事のサムネイル画像および記事中画像はAlliance Arts公式サイトから引用・作成しました。

