2025年6月6日に正式リリースされたスマートフォンアプリ 「Avvy(アヴィ)」について、アプリの概要や実際の使いかたなどを解説します。
正式版リリースに合わせて全面改訂しました。(2025/6/7)
Avvy(アヴィ)とは
Avvyは、2Dのイラストパーツを組み合わせてアバターを作り、スマートフォンのカメラで頭の動きや表情をトラッキングしてアバターを動かすことができるアプリ(iOS / Android)。2Dアバターを“作る”ところから“動かす”ところまでスマホひとつで対応し、その気になればそのままVTuberデビューすることもできます。
同アプリは2025年4月3日(日本時間)にベータリリースされ、6月6日に晴れて正式リリースとなりました。ただしアプリの利用開始にはベータ期間中にウェイティングリストに登録しているか、既存ユーザーから招待される必要があります。招待する/される方法はこちら。
Avvyでの2Dアバターの作りかた
Avvyでのアバター作成手順は以下のとおりです。
- アプリのダウンロード&インストール
- アプリ起動&プロフィール設定
- アバターのカスタマイズ(頭部)
- アバターのカスタマイズ(衣装)
- カスタマイズ完了&動作可能に
1: アプリのダウンロード&インストール
アプリのダウンロードは下記のリンクから。なお、iPhone版についてはiOS 16以上、iPhone XS / XR以上が推奨端末となっています。
2: アプリ起動&プロフィール設定
アプリを起動したらまずはプロフィール設定。居住地域(日本 or その他)→ 生年月日→ アバター作成(次項)→ アバター名決定→ ユーザーID作成→ 最終確認と進みます。確認後には他サービスとのアカウント連携も可能です。
プロフィール設定が完了したら、あらためてアバターの作成を行います。


3: アバターのカスタマイズ(頭部)
アバタータイプは女性型/男性型があり、それぞれ利用できるカスタムパーツが異なります。アバターは2体まで保存できますが、アバタータイプから再選択して作り直すと古いアバターは消えてしまうので注意が必要です。
アバターの頭部でカスタマイズできるのは「タイプ」「髪型」「眉」「目」「鼻」「口」「耳」「肌」の8つ。各パーツは色の変更や見えかたの変更も可能です。
なお、肌色の変更は「肌」のタブではなく「タイプ」から行えます(「肌」のタブではひげやホクロ、フェイスペイントなどが選択可能)。

【画面の見かた】
0: ホーム画面に戻る
1: 頭部/衣装のカスタマイズ切り替え
2: 有料アイテムショップ
3: カスタムパーツタブ
4: パーツ選択/カラー選択/オプション選択
5: アバターをニュートラル位置に戻す
6: アバターの保存
4: アバターのカスタマイズ(衣装)
顔のカスタマイズができたら次は衣装へ。顔と同様、パーツを組み合わせていきます。カスタマイズできるのは「トップス」「ボトムス」「セット」「アウター」「靴」「頭1」「頭2」「頭3」「耳1」「髪1」「顔1」「顔2」「首1」「しっぽ」の14カテゴリです。
カテゴリによってはパーツ点数が少なかったり、男女アバターで点数に差があったりしますが、このへんは有料アイテムも含め、今後のアップデートで拡充していくようです(ガチャシステムも採用予定)。


5: カスタマイズ完了
アバターのカスタマイズ終了後、カメラの使用を許可すれば、実際にアバターを動かせるようになります。
なお、アバター作成後、次回のアプリ起動からはアバターのカスタマイズはスキップされ、作成済みのアバターが最初から出てくるようになります。



【画面の見かた】
1: アバターのカスタマイズ
2: 有料アイテムショップ
3: 背景選択/変更
4: 表示画質設定
5: アバターの撮影/投稿
6: OBSでの配信/配信停止
7: アバターのプレビュー
8: アバターの切り替え
9: アバターをニュートラル位置に戻す
10: ホーム(※この画面)
11: タイムライン(SNS機能)
12: 通知
13: ユーザープロフィール
YouTubeやTwitchでライブ配信するには
Avvyで作成した2Dアバターを使ってYouTubeやTwitchなどで配信するには、OBS Studio(OBS)というソフトウェアが必要です。
AvvyとOBSの連携方法や、OBSを通じてYouTube / Twitchで配信する方法については解説ページが用意されています(アプリ内にも解説ページへのリンクあり)。その他、TikTokでのライブ配信についてはFAQに記載があります。
なお、今後のアップデートでアプリ単体でライブ配信ができる機能の実装が予告されています(2025年7月以降)。

【補足】 Avvy二次利用ガイドライン
Avvyで作成した2Dアバターの二次利用ガイドラインはこちら。YouTubeやTwitchでの収益化配信をはじめ、ユーザー側にかなりの権利が認められる内容となっています。
【余談】 開発者のnoteも公開中
Avvyのプロダクトオーナーであるしょーり氏(@SyoriAvvy)によるnote記事が公開中です。記事ではAvvyの開発裏話や今後の開発予定(希望含む)が語られています。
【余談2】 AnotherBallについて
Avvyを手がけるAnotherBall社はシンガポールに本社を置くエンタメ企業。CEOは日本人で、東京にもオフィスがあります。
同社が過去に手がけたプロジェクトにはVTuberマネジメントプロジェクト「PRISM Project」、バーチャルキャラクタープロジェクト「IZUMO」、VTuber向けスマホ配信アプリ「AniLive」など、複数のVTuber関連事業があります。
(参考:PR Times(1)、PR Times(2))