複数のアプリやゲームで使える、自分だけのオリジナル3Dアバターを作れるアバター作成プラットフォーム「Ready Player Me(レディ・プレイヤー・ミー)」。本記事ではそのReady Player Meのアカウント登録からアバター作成、さらに連携サービスへの持ち込み方などをまとめて解説します。

Ready Player Meとは
Ready Player Meはエストニアのスタートアップ、Wolf3Dが2020年に立ち上げたサービスです。Ready Player Meでは、ゲームなどでよく見かけるキャラメイクシステムに加え、自撮り写真をアップロードするだけでオリジナルの3Dアバターを作ることができます。
Ready Player MeはWebブラウザ上で動作するため、PCはもちろん、タブレットやスマホからでも利用できるのも特長。作成した3DアバターはVRChatやSpatial、Mozilla Hubs、Animazeなど、外部サービスに持ち出して使うこともできます。
さらに、Ready Player MeはUnityやUnreal Engineなどのゲーム開発ツールにも対応しており、開発者は自分のアプリやゲームにアバター作成機能を簡単に組み込むことができるという特徴もあります。
Ready Player Meのアカウントを登録
ここから実際にReady Player Meの使いかたを解説していきます。まずはアカウント登録から。Ready Player Meは英語のサービスなので、英語がわからない人は本記事で掲載するスクリーンショットを参考にしながら進めてください。
手順1:Ready Player MeのWebサイトにアクセス
まずはReady Player Meのサイトへ行き、ページの右上にある「Sign up」をクリック。ポップアップウィンドウが出るので、左側の「Player」を選択してください。
ちなみにアバターを作るだけならアカウント登録なしでもいけます。サイトトップ左下、「Try the character creator」のボタンをクリックするとアバター作成画面に進むので、アカウント登録する前に一度試してみてもよいでしょう(実際のアバター作成については後述)。


手順2:メールアドレスとパスワードの設定
手順1を終えると新規アカウント登録画面に進むので、アカウントに登録したいメールアドレスとパスワードを入力します。入力フォームの3つの欄は上から順に「メールアドレス(Email)」「パスワード(Password)」「確認のためパスワードを再入力(Repeat your password)」です。
各項目を入力したら一番下の「Sign up」のボタンをクリックします。

手順3:メールアドレスを認証する
画面はアバター作成へと進みますが、その前に上記で入力したメールアドレスを認証します。アカウント登録画面で入力したメールアドレスに認証を求めるメールが届いているはずなので、メール内にある「Verify email(eメールを認証)」をタップしてください。
認証に成功すると、続けて認証完了の報告メールが届きます。これでアカウント登録作業は終了です。

Ready Player Meでアバターを作成
それでは実際にアバターを作成してみましょう。なお、解説にはPC版のスクリーンショットを使用します。画面構成は異なりますが、スマートフォンやタブレットでも必要なボタンなどはどこかに配置されていると思いますので、スマートフォンやタブレットからReady Player Meにアクセスしている場合は適宜読みかえてください。
Ready Player Meでのアバター作成・基本機能
初めてアバターを作成、または新たに別のアバターを作成する場合、初期画面は下のスクリーンショットのようになっているはずです(なっていない場合のリカバリー方法は後述)。数字で示した箇所で、それぞれ以下のことができます。

- 写真からアバターを作成
- 性別の変更
- アバターパーツのカスタマイズ
自撮り写真からアバター作成
Ready Player Meでアバターを作るには、自撮り写真を利用するのがもっとも簡単です。Ready Player Meでは、アバターの頭部を自撮り写真からAIがいい感じに生成してくれます。自撮り写真からアバターを作成する場合、性別はAIが自動判定するようです。
上記1の「Take a photo」をクリックすると、別ウィンドウでカメラ画面が開きます。位置を合わせてカメラボタンを押すと、ほどなくアバターが生成されます。撮影時は顔をなるべく正面から撮影することと、暗すぎない場所で撮影することに注意しましょう。
また、リアルタイム撮影のほか、既存の写真からアバターを作ることもできます。こちらは「Take a photo」のボタンの下にある「choose file」をクリックして写真をアップロードすればOK。
もちろん、自分以外の写真からでもアバター作成は可能ですが、万が一あまり似過ぎたアバターができると肖像権に引っかかるかもしれません。もっとも、そこまで激似のアバターができるかはわかりませんが……。
さらに、アバターの頭部は写真だけでなく、イラストからも作成可能です。ただし、こちらもオリジナルをどこまで再現できるかは、元イラストのクオリティとAIの頑張りしだいです。なお、写真に比べるとやはりイラストは顔として認識されにくい場合が多いです。


アバターをカスタマイズ
頭部を自撮り写真から生成しない場合は、自身で頭部パーツをカスタマイズできます。また、頭部以外も各パーツをそれぞれカスタマイズできるので、好きなように組み合わせていきましょう。
上から下までカスタマイズしたら、画面右上の「NEXT」をクリック。これでいったんアバター完成です。

アバターの管理はHubページで
作成したアバターの管理はHubページで行います。Hubページではアバターの管理(新規作成や削除)、購入したアバター用衣装などの管理、外部アプリ・ゲームとのアバター連携などができます。


なお、アバター作成の第一段階で自撮り写真や性別を選択できなかった(該当ボタンがなかった)場合は、既存アバターの削除、または新規アバター作成で解消できます。やり方は下のスクリーンショットのとおりです。

アバターを外部のアプリ・ゲームと連携
作成したアバターはReady Player Meが提携しているアプリやゲームに持ち込むことができます。インポートできるアプリ・ゲームの数は2023年10月時点で9000以上。インポート手順はサービスやアプリによって多少異なりますが、おおむね以下のとおりです。
- Hubページ、「Discover Apps」に移動
- アプリ一覧から希望のタイトルを探す
- アバター連携したいアプリの「View app」をクリック
- 「Connect avatar」をクリック
- 必要に応じて連携アプリのID・パスワードを入力
Ready Player MeからVRChatにアバターを持ち出す方法
アバター外部連携の例として、今回は特に需要がありそうなVRChatでの手順を紹介します。下記の画像の手順で進めてみてください。
なお、自作の3Dアバターを直接VRChatに持ち込めるアプリ・サービスは、筆者の知る限りこのReady Player MeとGugenkaの「MakeAvatar(メイクアバター)」しかありません(2023年10月現在)。









【備考】Ready Player MeのアバターをSpatialで使う
Ready Player Meのアバター作成ツールが最初から統合されているソーシャルVR / メタバースアプリ「Spatial」について、過去に書いた記事へのリンクを参考として貼っておきます。
SpatialにはReady Player Meのアバター作成ツールが組み込まれているため、Ready Player Meのアカウント登録なしでもアバター作成ができます(もちろんReady Player Me上で作ったアバターを持ち込むことも可能)。