
Meta Quest 3をより快適に使うには、ヘッドセットに装着する追加アクセサリーがあると便利です。ですが、Meta謹製のアクセサリーは総じて値段が高めなのがネック。
そこで本記事ではMeta Quest 3向けのアクセサリーについて、サードパーティ製品を中心に紹介します。筆者自身がまだMeta Quest 3を所有していないため当面は単なる商品紹介ですが、情報は随時更新する予定です。
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1. ヘッドストラップ
Meta Quest 2ではそうでしたが、標準のベルトストラップは材質や本体重量の関係からホールド感がやや弱く、また、ヘッドセット装着時に重量バランスが前寄り(フロントヘビー)になってしまうという欠点がありました。
Meta Quest 3は重量こそMeta Quest 2とほぼ変わらないものの、本体の薄型化もあって重量バランスは改善されているはずですが、依然フロントヘビーなのは変わりません。ということで、より強いホールド感や着脱の便利さなども含め、Meta Quest 3でも引き続きヘッドストラップの換装は効果がありそうです。
ただしこれもMeta Quest 2のときからそうですが、標準のベルトストラップだと後頭部がかさばらないため、ヘッドセットを装着したまま椅子に頭ごともたれかかったり、横になれる(寝られる)というメリットがあります。
[Zybervr] ヘッドストラップ for Meta Quest 3
SHEAWA Meta Quest 3用ヘッドストラップ(1)
SHEAWA Meta Quest 3用ヘッドストラップ(2)
SHEAWA Meta Quest 3用ヘッドストラップ(3)
Newzerol ヘッドストラップ for Quest 3
HMD ダイヤルストラップ for Meta Quest 3
BOBOVR M3 Pro
個人的に一番気になっているのはBOBOVRの「BOBOVR M3 Pro」(下記)。額と後頭部でヘッドセットを支える機構になっていて、接顔パーツを外すことでMeta Quest Proのような構成にできるようです。しかもバッテリーユニット付き。
現在はAmazonで品切れですが、在庫があった時の表示価格は6999円だったようです。
2. 視力矯正レンズ
Meta Quest 3(2、Proも)は眼鏡をかけたままでもかぶれますが、眼鏡の種類によっては窮屈ですし、ヘッドセット装着中に眼鏡がズレたりすると調整が面倒。そこでおすすめなのが度付きレンズアタッチメントです。
Meta Quest 3向けの度付きレンズアタッチメントはまだ出そろっていませんが、Meta Quest 2向けのものは複数社から片目2000円前後で出されています。ただし度数は決まったものしかないので、自分の視力に合うものがあれば、という感じです。
Meta Quest 3対応の度付きレンズはMetaと提携するZenniでも購入でき、価格は7500円。専用の度付きレンズユニットとしては実はそこまで高くはないのですが(対応する度数の幅も広い)、いきなり投資するにはちょっと腰が引ける値段なのもたしかです。
まだMeta Quest 3をどれくらいの頻度で使うかわからないのであれば、いったんサードパーティ製のもので様子見するのもよいでしょう。
なお、公式商品よりもさらに値は張るのですが、下記のような商品もあります。カスタマイズ性の高さと取り回しのしやすさ(複数のVRヘッドセットに対応)、さらに国産の安心感など、その価格に価値を見出せる人は少なくないと思います。
VRsatile(ヴァーサタイル)
3. フェイスカバー
これはOculus Goの頃からずっとそうですが、Questヘッドセットは鼻の部分の隙間がけっこう大きく、外部の光が入ってきてしまうという問題があります。
サードパーティ製のフェイスカバーの中には鼻の部分の隙間をしっかりカバーする製品もあるので、没入感を高めたい人は検討の余地ありです。同種の製品は複数あるので、価格や材質・製品レビューなどを参考にお好みのものを選んでください。
SHEAWA Meta Quest 3用アイマスク フェイスマスク シリコン
4. ヘッドセットカバー
Meta Quest 2ではほぼ見かけませんでしたが、Meta Quest 3ではヘッドセット本体を覆うカバーもいくつか発売されています。Meta Quest 2よりもだいぶ値上がりしたのでしっかりと保護したいのはわかりますが、放熱対策的にどうなのか、ちょっと気になるところです。
Kuject Design シリコーンシェルカバー Quest 3用
Meta Quest 3用OLCLSSアクセサリー
5. コントローラー関連
Meta Quest 3ではコントローラーの形状が変更になり、トラッキングリングがなくなりました。トラッキングリングは操作の邪魔になることもある一方で、何かのときにとっさにつかむ箇所としては意外と役立つパーツでもありました。
Meta Quest 3にも過去のコントローラー同様、ストラップホールと付属ストラップがありますが、より確実にコントローラーをホールドするためにも、オプションのストラップやグリップカバーがあったほうがよいでしょう。
ただしMeta Quest 3のコントローラー(Touch Plusコントローラー)はトラッキングセンサーがコントローラー本体に埋め込まれているため、センサーの感度を下げないように考慮した作りのものを選ぶ必要がありそうです。
Newzerol Quest 3対応コントローラー・グリップカバー
また、Meta Quest 3ではMeta Quest Proにも同梱されている「Touch Proコントローラー」が利用できます。3万7180円(税込)とお高いですが、Meta Quest 3をとことんまで使い倒したいなら検討してもよいでしょう。
Meta Quest Touch Proコントローラー
その他、コントローラーの動作に必要な単三電池についても一言。
Meta Quest 3のハンドコントローラーは左右それぞれ単三電池1本が必要です。通常のアルカリ電池でも問題ありませんが、そこそこのスピードで電池を消耗するので、入れ替えの手間や環境、トータルコストを考えると充電池の利用がおすすめです。
充電池はエネループとエボルタどちらも使えますが、充電可能回数の多さからエネループのほうがコスパはよいと思います。充電器には2本用もありますが、電池が切れたときにすぐ入れ替えられるので4本用のほうがおすすめ。下記Amazonリンクは急速充電器セットになっていますが、4本用なら標準充電器セットで事足ります。
単三充電池(エネループ/エボルタ)
6. オーディオアクセサリー
スタンドアロン型VRヘッドセットであるMeta Quest 3に似合うオーディオアクセサリーとしては、ワイヤレスイヤホンが挙げられます。
Meta QuestシリーズはBluetoothを搭載しているので、ワイヤレスイヤホンの利用自体は最初からできるのですが、遅延の問題もあってほとんどのアプリで快適に使えない状態です。そこで、Meta Quest向けにはデータ遅延を抑えるための専用ドングルがセットになったワイヤレスイヤホンがおすすめとなります。
Meta Quest向けのワイヤレスイヤホンとしては、Soundcoreから「VR P10」という製品が出ています。ちなみにSoundcoreはモバイルバッテリーで知られるAnkerの傘下ブランドです。
Soundcore VR P10
VR P10はドングルでヘッドセットのUSBポートをふさぐタイプの製品ですが、ドングルにUSB-Cポートを搭載しているため、ケーブルをつないで充電しながらプレイしたり、有線接続でのPCVR(Quest Link)も可能です。
また、Meta Quest 3の発売に合わせ、ゲーミングPCやゲーミングデバイスで知られるRazerがMetaと提携して「Hammerhead HyperSpeed」のMeta Questバージョンを発売する予定です。Hammerhead HyperSpeedはすでにPlayStation 4/5、およびXboxシリーズ向けのものが発売されています。
Razer Hammerhead HyperSpeed
シンプルな有線イヤホンとしてはfinal(ファイナル)のVRシリーズがよさげ。音像定位(音の方向や距離を特定すること)に特化した音響設計が特徴で、VRコンテンツやASMR音声に向くとしています。
VRシリーズにはやや高めの製品もありますが、ここでは入門編に最適の2製品を紹介しておきます。
final VR500 カナル型ゲーミングイヤホン
final E500 カナル型イヤホン
7. Quest Link対応ケーブル
Meta Quest 3をPCVRで使えるようにするQuest Link(旧Oculus Link)。今ではワイヤレスでPC接続するAir Linkも実装されていますが、安定したデータ転送はやはりケーブル接続に分があります。
対応ケーブルにはMeta謹製のものがありますが、1万円超とお高め。USB3.0 – USB-Cならどれでも大丈夫だと思うので、サードパーティ製で代用しましょう。下記は自分がMeta Quest 2購入時に買ったものですが、Meta Quest 3でも使えるはずです。ケーブル長は1m/2m/3m、色は黒と赤があります。
Rampow USB Type C ケーブル
8. スタンド
Meta Quest 3用スタンドはヘッドセット&コントローラーをコンパクトかつ安定した状態で片付けておけるだけでなく、充電機能を備えたものもあります。Meta公式の充電ドックは約2万円と高額なので、サードパーティ製で手頃なものが出てくることに期待したいところです。
(※スタンドは該当製品待ち)
【備考1】Meta謹製アクセサリー一覧
参考までに、Meta謹製のアクセサリーを以下に紹介します(Meta公式サイトへのリンク)。総じて値段は高めですが、Meta謹製だけあってヘッドセットとデザインに統一感があるのと、公式ゆえの安心感があるのがメリットです。
【備考2】Meta Quest 2向けアクセサリーまとめ
過去に書いたMeta Quest 2版の記事はこちらです。すぐにMeta Quest 3に乗り換える予定がない人、あるいは「最初はMeta Quest 2からでいいか」という人は参考にしてください。