VRM形式のアバターを作れるアプリ/ツールまとめ

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 プラットフォームに依存しない3Dアバターファイルフォーマット「VRM」。VRM形式のアバターが使えるサービスは「バーチャルキャスト」や「cluster(クラスター)」、『クラフトピア』など多数あります。

 VRMは汎用フォーマットであるため、対応しているサービスであれば同じアバターをどこにでも持ち込むことができるのが特長&魅力です。本記事ではそのVRM形式のアバターを作れる外部アプリ/ツールを紹介します。

VRM 3Dアバター作成アプリ/ツール

VRoid Studio / VRoidモバイル

 イラストコミュニケーションサービス「pixiv」を運営するピクシブが展開するVRoid Projectが提供する3Dアバター作成ツール。VRoid StudioはWindows/Mac版のほか、Steamでも提供されています。アップデート管理が楽たなめ、Steam版がおすすめです。

 VRoid Studioではかなり細部までアバターをカスタマイズできるため、こだわり派には向いているものの、逆にこだわり過ぎるといつまでもアバターが完成しないという難点も。

 VRoidモバイルはその名のとおりVRoid Studioのモバイル版。iOS/Androidに対応しています。アバターのカスタマイズ幅はVRoid Studioより小さいですが、そのぶんサクサク作れるのが長所。また、有料アイテムがあるぶん、(2022年7月時点では)モバイル版のほうが衣装・アクセサリー類が充実している点も見逃せません。

 VRoid Studio/VRoidモバイルとも、作成したアバターはVRoid Projectの3Dモデル共有プラットフォーム「VRoid Hub」経由でclusterに持ち込むことになります(VRoid Studio/VRoidモバイルとclusterが直接連携していないため)。

 手順としてはVRoid Hubにアップロードしたアバターデータ(VRMファイル)をダウンロードし、clusterにインポートします。ファイルインポート手順は公式の解説ページがあります。

 なお、VRoid Projectでは無料のサンプルアバターも公開・提供しています(一部ダウンロード&利用不可のモデルも)。自作は後回しにして、とりあえずカスタムアバターを使ってみたい人にはよいかもしれません。

MakeAvatar

 MakeAvatarはGugenkaが提供する、スマートフォン専用の3Dアバター作成アプリです。VRoidほどの細かいカスタマイズはできないものの、SDキャラなども作れるのが特徴。VRoid Studio/VRoidモバイル同様、VRoid Hubを経由することでclusterに3Dアバターを持ち込むことができます。

 さらに現在では、MakeAvatarで作成した3Dアバターおよび既存のVRChat向け3Dアバターを無料でVRChatにアップロードできるようになっているほか(対応アバターのみ)、MakeAvatarで作成した3Dアバターを無料でVRMファイルとして出力する機能も実装されています。

VketAvatarMaker(β版)

 VketAvatarMakerは、Virtual Market(バーチャルマーケット)で知られるHIKKYが手がけるVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud」から生まれたツール。PCのWebブラウザだけでアバター作成&VRMファイルのダウンロードができます。

 2022年7月時点ではまだベータ版でカスタマイズの幅もかなりせまいですが、今後のアップデートに期待したいところです。

Animal Avatar Maker for VRChat Vroid VRM and Cluster

 Animal Avatar Maker for~は、Steamで配信中のアバター作成アプリです(Windows/MacOS)。デフォルトでは6種類のアバターと、アバターに着せる衣装・アクセサリー類があります。その他、ちょっとしたデザインを施すペイントツールも。
 カスタマイズの幅はほとんどありませんが、デフォルトアバターの中に気に入ったものがあれば利用候補の選択肢に入るかもしれません。

 なお、アバターに表情やリップシンクを付けたい場合はUnityを通してブレンドシェイプを設定する必要があります。VRMモデルのブレンドシェイプについてはバーチャルキャストの解説ページなどが参考になりそうです。

アバターショップ/MUGEN Avatar Dress Girls version(ぽくでき)

 アバターショップMUGEN Avatar Dress Girls version、どちらもソフトウェアエンジニアでVTuberのスズキセシル氏が個人開発しているツールです(有料)。どちらのツールも最初にアバターを自動生成し、気に入ったものができたら微調整してVRM形式で出力できます。

 さらにこだわりたい人向けに、これまた有料ですが「ドレスメーカー」「ドレスメーカープロ」という専用の衣装作成ツールも提供されています。

molz(モルツ)

molz(モルツ)

 molz(モルツ)はDENDOHが提供する、スマートフォン専用の3Dアバター作成・着せ替えアプリです。VRoid Studio/VRoidモバイル同様、VRoid Hubを経由することでVRMファイルを作成でき、clusterに3Dアバターを持ち込むことができます。

 アバターのパターンの多さが売りで、将来的にはユーザーが作成した服やアイテムのアップロード&販売も可能になるとのことです。ただし2023年9月現在はベータ版で、機能や利用人数が限定されています。また、利用にはフォームへの登録も必要です。

VRoid Clothing Maker

 VRMアバター着せ替えアプリ。3Dアバターそのものを作成する機能はありませんが、手持ちのVRMファイルを読み込んで衣装の着せ替えやちょっとしたカスタマイズができます。カスタマイズしたアバターはエクスポートしてclusterその他、VRM対応アプリ・ゲームに持ち込むことも可能です。

 アーリーアクセス版のためまだ不具合も見られますが、VRMアバターのカスタマイズ練習にも使えるので初心者におすすめ。日本語にも対応しています。


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