「ぶいすぽっ!」のバーチャルエンターテイメント、「Palette Project」のMateRealとの経営統合も
バーチャルIP事業やメタバースマーケティング事業を展開するBrave groupは2022年6月7日、シリーズCで合計13.7億円の資金調達を行ったことを発表。本調達により、Brave groupの累計調達額は23億円となった。
併せて、VTuberグループ「ぶいすぽっ!」などを運営するバーチャルエンターテイメント、およびVTuberグループ「Palette Project」などを運営するMateRealをM&Aにより経営統合したことも発表。2022年度中にはBrave groupが行う事業を分社化し、Brave groupを持株会社とするグループ経営体制に移行する。
シリーズCで13.7億円の資金調達を実施(累計調達額23億円)
Brave groupは、バーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC」などを運営するバーチャルIP事業、企業のメタバース領域への進出支援を行うメタバースマーケティング事業を展開している。
今回実施した資金調達には、Dawn Capitalや大阪ガス株式会社などの国内企業のほか、海外系投資ファンドや個人投資家複数名が出資。調達した資金は既存事業の運営体制やグローバル展開のための体制強化のほか、新規事業開発および経営体制の強化などに充てられる。
経営統合による2社グループイン/グループ経営体制への移行
Brave groupは、VTuberグループ「ぶいすぽっ!」やesports大会運営など、ゲーム領域での事業を展開するバーチャルエンターテイメントおよび、VTuberグループ「Palette Project」や「遠坂ユラ」、スタジオ運営事業を展開するMateRealと経営統合を実施。これにより、バーチャルIP事業におけるYouTube登録者数は累計500万人超となった。
Brave groupは主に音楽領域、バーチャルエンターテイメントはゲーム領域、MateRealはアイドル領域と、それぞれ別々のカテゴリーでメタバース関連事業を運営。以前より親交のあったそれぞれの会社で約1年に渡ってノウハウ共有など、事業連携をしていた。
事業連携による結果を踏まえ、各社が独自に運営するよりも、各種システムやモデル制作、その他ナレッジなどの経営資源を共有し運営することがファンにとってよりプラスになると判断し、経営統合に至った。
経営統合に伴い、2022年中にBrave groupにて行うバーチャルIP事業及びメタバースマーケティング事業を分社化し、Brave groupを持株会社とするグループ経営体制に移行。
持株会社となったBrave groupには、現Brave group代表取締役の野口圭登氏が代表取締役に就任し、バーチャルエンターテイメント代表取締役の星が取締役に就任する。また、MateReal前代表取締役の金はBrave groupにてグローバルビジネス部門の部長に就任する。
経営管理部門やシステム部門などは統合しつつ、事業運営についてはこれまで同様各社に裁量を持たせ、独立採算で運営する。
● 株式会社バーチャルエンターテイメント
事業内容:
1: キャラクターIP事業(VTuberグループ「ぶいすぽっ!」を運営)
2: esports事業
● MateReal株式会社
事業内容:
1: バーチャルキャラクター開発運営・プロモート事業(VTuberグループ「Palette Project」、「遠坂ユラ」を運営)
2: スタジオ運営事業
ミッション・ビジョン・バリューおよびコーポレートサイト刷新
Brave groupはこれまでの「エンターテイメントを通して世の中を笑顔に」というミッションから、新たに「80億の、心をうちぬけ」というミッションを発表。新たなミッションの下、バーチャルを通じた次世代の表現を追求し、全世界の人々の感動や新しい体験を生みだし続けるとしている。
また、「メタバース経済圏を牽引する、総合エンタメ商社へ。」という新ビジョンも発表。従来のtoC領域だけでなくtoB領域の事業にも注力していく。その他、新たなミッションやビジョンに加え、5つのバリューも発表した。
グループ経営体制への移行に伴いコーポレートサイトもリニューアルされている。
【出典:PR Times】