
Mawariは2025年11月21日、同社独自のリアルタイム3D配信技術を活用した次世代空間プラットフォーム「ARAWA(アラワ)」の提供開始を発表した。
VTuberとのリアルなミート&グリート、即時撮影、3Dコンテンツ制作、リアルタイムストリーミングを統合し、誰でも高品質なXR/3D体験を楽しめる環境を提供する。
ARAWA: VTuber体験をひとつに統合する空間プラットフォーム

ARAWAはMawari独自のリアルタイム3D配信技術(特許取得済み)と、XR・没入型3Dコンテンツ向けDePIN(分散型物理インフラネットワーク)であるMawari Networkを活用した、次世代型のリアルタイム配信プラットフォーム。
VTuberや3Dキャラクターの活動を、ユーザーが「会える」「撮れる」「作れる」「配信できる」という4つの軸で支援するワンストップ環境を提供する。
主要XRデバイスやモバイル端末といったマルチデバイスに対応し、今後は強力なGPUを持たないARグラスなどの軽量デバイスでも高品質な3D体験を実現していくという。
進化するXR/3D配信とVTuber市場におけるARAWAの役割
VTuber市場は空前の盛り上がりを見せ、いまやバーチャルタレントはリアルアーティストと肩を並べる存在価値を獲得しつつある。
しかし、高精細な3D表現が進化する一方で、急成長を続けるVTuber市場では、高品質な3D制作や映像編集に高度なツールやコストが必要で、誰もが自由にXR/3D表現に参加できる環境はまだ整っていない。
Mawariはこの課題に対し、バーチャルタレントと現実空間との合成が可能なARAWAを開発。リアルタイム空間ストリーミングしたキャラクターなどのコンテンツに、デバイス側で影生成やオクルージョン(周囲の物体との自然な前後関係)などの空間演出をほどこすことで、VTuberが自然に存在するかのような表現を遅延なく可能にする。
- 会える: ロケーションベースでVTuberとリアルタイムでミート&グリート(対面)体験が可能
- 撮れる: その場で高画質な3Dキャラクターとの動画撮影ができる
- 作れる: XRや3Dの専門知識がなくても、コンテンツ制作が可能な環境を用意
- 配信できる: リアルタイムで3D空間をストリーミングし、多人数参加型の体験を提供
- 商業施設・イベント会場でのミート&グリート、記念撮影、集客施策
- VTuberとのショート動画制作や番組収録、SNS向けコンテンツ制作
- 企業イベントやブランド施策でのVTuber登壇
- 観光・自治体プロモーションへの応用
- オンライン・オフラインを結ぶハイブリッドイベントの実現
ARAWAを活用したイベントの実例
ARAWAの発表に合わせ、実際にARAWAを活用したイベントの情報も公開されている。
2025年12月より大阪・なんばの「SPATIAL STUDIO OSAKA/メタバースサロン(なんばパークス・eスタジアムなんば本店内)」にて、ARAWAを採用した常設ミート&グリート施設 「XNAMBA SPATIAL Meet & Greet」 が提供開始予定。
VTuberなど3Dバーチャルキャラクターとリアルタイムに対面・交流できる体験空間で、南海電鉄が進める「デジタルエンターテインメントシティ構想 NAMBA」と連携し、なんばをデジタルエンタメ発信拠点へと位置づける取り組みの一環でもある。

また、中止になったが2025年10月にはバーチャル・エイベックス(現VEXZ)およびBrave groupと連携し、都市型イベント「えるすりー展 ~ハイテンションハロウィン~ powered by Mawari」を東京・渋谷で開催する予定だった。

(出典・参考: PR Times(1)、 PR Times(2)、 PR Times(3))

