運営に対する不信感からユーザー流出が続くX(旧Twitter)。そのXの代替SNSのひとつとして、急激にユーザー数を伸ばしているのがBluesky(ブルースカイ)です。
本記事ではBlueskyについて、実際に使い始める前に知っておきたい基礎知識的なものをまとめています。Blueskyにアカウントを作ろうと思っている人はもちろん、現在利用中の人にも役立つ情報があるかもしれません。なお、筆者もXとは投稿内容を分けてほそぼそと運用しています。
Blueskyとは
BlueskyはXの競合となる(かもしれない)ソーシャルメディア(SNS)であり、複数のサーバーを相互接続して運用する「分散型SNS」です。ユーザー数は2024年11月中旬で18002000万を突破し、現在も急激にユーザー数の伸ばしています。
ただしXのユーザー数は5億4000万(2023年7月時点)、Xの対抗馬筆頭であるThreads(スレッズ)は2024年11月時点で月間アクティブユーザー数(MAU)が2億7500万に達するなど、ユーザー規模ではまだまだ競合とは大きな差があります。
海外、特に米国では大統領選を契機にユーザー数が爆増しましたが、それ以前に日本では『ちいかわ』の作者・ナガノ氏が比較的早い段階でアカウントを作成したことからユーザー数が爆増したという経緯があります。
アプリの入手方法
Android版とiOS版は下記リンクから、Webブラウザ版はこちらからアクセスできます。
アプリの基本的な使いかた
Blueskyは見た目も含め、Xとほぼ同じ感覚で使えます。すぐに慣れるという意味ではThreadsよりも使いやすいと感じます。
Blueskyの主な機能は?
主な機能は以下のとおりです。
- テキスト投稿(最大300文字)/投稿の固定
- 画像投稿
- 動画投稿(最長60秒)
- リプライ/ダイレクトメッセージ(DM)
- いいね/リポスト/引用
- 他ユーザーのフォロー/ブロック
YouTubeの動画は埋め込める?
できます。
X(旧Twitter)の投稿は埋め込める?
残念ながら今はまだ。そしてこの先できるようになるかもわかりません。
X Pro(旧Tweetdeck)みたいなのはある?
「SkyFeed」や「deck.blue」といったWebサービスがあります。ただしX Proとは異なり、第三者が開発したサービスなので突然の仕様変更やサービス終了の可能性もあります。
ブロックした相手は自分の投稿を見られる?
見られません。ブロックした相手はこちらのアカウントに一切アクセスできなくなります。
投稿内容をAI学習されてしまう?
ただしGoogleやOpenAIのクローラーはBlueskyも巡回するため、Blueskyの外で投稿内容がAI学習に使われる可能性はあります。
上級者向けの使いかた
Blueskyの特徴的な機能のひとつが「カスタムフィード」です。
これはXでいうリストに近いもので、特定のワードをはじめ、条件を満たした投稿をまとめてタイムライン表示できます。エコーチェンバー化しやすいというリスクはあるものの、効率よい情報収集や、自分にとって不快な投稿を回避するのに効果的です。
カスタムフィードは自分で作成できるほか、他人の作ったカスタムフィードを利用することもできます。カスタムフィードの作成・利用については他の解説サイトを参照してください。ここでは参考記事をひとつだけ紹介しておきます。
ちなみにThreadsも後追いでカスタムフィード機能をリリースしました。フィードの作りやすさではThreadsのほうが簡単&わかりやすいかもしれません。
メディア向け情報
メディア向けのFAQページはこちら。投稿を自サイトの記事に埋め込む方法や、独自ドメインでBlueskyアカウントを運用する方法などが掲載されています。ロゴなどのプレスキット素材もこのページ経由で入手可能です。
おまけ知識
フェディバース(fediverse)とは
フェディバースとは、分散型SNSを相互接続したソーシャルメディアの連合体のこと。Federation(連合)とUniverse(宇宙)を組み合わせた造語です。
ATプロトコル(AT Protocol)とは
分散型SNSの通信プロトコルのひとつで、BlueskyはATプロトコルという通信プロトコルを採用しています。
ユーザー数で先行するThreadsやMastodonはActivityPubという通信プロトコルを採用(または対応)しているため、これらとBlueskyと相互接続するにはひと手間必要です。具体的な手順については下記の記事が参考になります。