
Acer(エイサー)は2026年5月29日、新型スマートグラス製品としてARグラス「Acer AR Vision GR0(GR100F)」およびAIスマートグラス「Acer GI0(GI100)」を発表した。
両製品はともにスマートフォンとの連携を前提としているが、「AR Vision GR0」は映像表示体験に重点を置いたARグラス、「GI0」はAIアシスタント機能を重視したAIスマートグラスという異なる方向性を採用している。
Acer AR Vision GR0:スマホやPCに繋いで大スクリーン体験

「Acer AR Vision GR0」は、有線接続型のARグラス(メガネ型ディスプレイ)。デュアルMicro OLEDディスプレイを搭載し、スマートフォンやPCなどの外部デバイスと接続して利用する。演算処理を外部デバイスに任せることで、本体重量も69gに抑えている。
スクリーンサイズの目安として、ユーザーの視界に約6メートル先にある172インチ相当の仮想スクリーンを表示できるとしており、公共の場でのプライベートな作業用モニターやゲーミング用途を想定している。
その他、2Dコンテンツと3Dコンテンツの表示に対応するほか、Android、iOS、Windowsとの互換性を備える。また、近視用インサートレンズや着脱式ライトシールドにも対応する。
Acer AR Vision GR0・主な仕様
- デュアルMicro OLEDディスプレイ
- 解像度:1920×1080(2D表示時)
- リフレッシュレート:60Hz
- DCI-P3カバー率95%
- コントラスト比50000:1
- 3DoFヘッドトラッキング対応
- 重量:約69g
Acer GI0:Gemini搭載、46gの軽量AIグラス

「Acer GI0」は、Google Geminiを搭載したAIスマートグラス。BluetoothおよびWi-Fi経由でスマートフォンとワイヤレス接続し、音声によるAIアシスタント機能を利用できる。利用には専用アプリ「Acer AspireSync」が必要で、AndroidおよびiOSデバイスと連携して動作する。重量は約46g。
リアルタイム翻訳や画像解析、AIキャプション表示などの機能を備えるほか、音声録音や会議の議事録作成、ハンズフリーでの写真・動画撮影が可能で、旅行者やビジネスパーソン向けの設計となっている。
Acer GI0・主な仕様
- Google Gemini搭載
- 1200万画素カメラ
- 写真撮影対応
- 1080p / 30fps動画撮影対応
- 音声録音機能
- 32GBストレージ
- Bluetooth 5.0
- Wi-Fi 5
- 重量:約46g
両機種の違い:映像特化 vs AI特化
GR0は「スクリーン重視」、GI0は「AIとカメラでハンズフリー体験重視」と、同じスマートグラスながらコンセプトが大きく異なっている。
| AR Vision GR0(GR100F) | GI0(GI100) | |
|---|---|---|
| タイプ | ARグラス(有線) | AIスマートグラス(ワイヤレス) |
| 重量 | 69g | 46g |
| ディスプレイ | Micro OLED 1920×1080 ×2 | 非搭載 |
| カメラ | 非搭載 | 12MP、静止画:3024 x 4032、動画:1920 x 1080(30fps) |
| AI機能 | なし | Google Gemini搭載 |
| バッテリー | 外部給電 | 内蔵バッテリー(217mAh) |
| 主な用途 | 映像視聴/ゲーミング/PC作業 | 翻訳/撮影/音声アシスタント |
| 価格(北米) | 499.99ドル(約8万円)〜 | 299.99ドル(約4万8000円)〜 |
2026年後半に発売予定
両製品とも2026年後半に北米・欧州・オーストラリアなどで発売される計画で、北米ではAR Vision GR0が499.99ドル(約8万円)から、GI0が299.99ドル(約4万8000円)からの予定となっている。なお、日本での販売については現時点で発表されていない。
過去にはWindows Mixed Reality(WMR)のヘッドセットを出していたこともあるAcerが、今回はスマートグラス領域に参入してきました。
製品スペックを見るかぎり、先行する競合製品と大きく差別化できる要素は見当たりません。が、世界的なPC・IT機器メーカーのAcerだけに、同社の他製品との組み合わせでアピールしてきそうです。日本での販売予定は未発表なので続報に期待しましょう。
(出典:Acer)

