『Apex Legends』のキャラクターでVTuberになる方法

 2022年7月16日、人気FPS『Apex Legends』(エーペックス レジェンズ)に登場するキャラクターの姿でライブ配信(VTubing)ができる2Dアバター素材が公開されました。

 今回は公式サイトで公開された情報から、Live2Dアバター導入手順の解説部分(Apex Legends Vtuber Setup Instructions)を日本語抄訳でまとめました。

セットアップ手順

システム要件(System Requirements)

 ・Vtube Studio
 ・USB接続型のWebカメラ(またはFace IDに対応したiPhone/iPad Pro)

アバターデータ&Vtube Studio導入手順(Instructions)

【1】使いたいアバターデータのzipファイルをダウンロードする(バンガロール/オクタン/ミラージュ)

【2】ダウンロードしたzipファイルを解凍。別途インストールしたVtube Studioのディレクトリ内、「Vtube Studio_Data」>「StreamingAssets」>「Live2DModels」の中にフォルダごと移動する

【3】Vtube Studioを起動する

【4】画面左上の人型アイコンをクリックし、モデル一覧から使いたいアバターを選択

【5】PCのウェブカメラを使用する場合、
  5-1:画面左の歯車アイコン(上から4番目)をクリックし、画面上部のメニューバーにある「カメラ」アイコンをクリック
  5-2:左側のメニューから、Webカメラを選択し、フェイストラッキング用に設定する

【6】iOSデバイス(Face ID対応のiPhone/iPad Pro)で顔検出を行う場合、
  6-1:iOSデバイスにVtube Studioアプリをダウンロード
  6-2:PCのVtube Studioで、画面左の歯車アイコンをクリック。画面上部のメニューバーの歯車アイコンをクリックする
  6-3:画面右側の接続設定メニュー内、「スマホ接続設定(WiFi)から「サーバーを起動する」のチェックをオンに。その下にある「IPを示す」をクリックし、表示されたIPアドレスをメモする
  6-4:アプリ版のVtube Studioで、画面左の歯車アイコンをクリック。画面上部のメニューバーにある歯車アイコンをクリックする
  6-5:メニューの「PCへストリーム」までスクロールし、「PCと接続する」「ストリーミングモード」がともにオンになっていることを確認する
  6-6:PCからポート番号とIP番号を入力し、「サーバーを探す」をクリックする

 ここまででLive2DアバターをPC上で動かすところまでは完了。この後はOBSに映像を取り込み、YouTubeなどで配信するための手順になります。

手順【1】~【4】に関するVtube Studioの関連項目(赤枠)
手順【6】に関するVtube Studioの関連項目(PC側、赤枠)
手順【6】に関するVtube Studioの関連項目(iOS側、赤枠)

アバターをOBSに読み込む(Loading Vtuber Avatars Into OBS)

方法1:クロマキー

【1】Vtube Studioを起動し、使いたいアバターをアクティブ状態にしておく

【2】OBS Studio、「ソース」の項目にある「+」をクリック。「ゲームキャプチャ」を選択し、任意のタイトルをつけて保存する

【3】【2】で設定したゲームキャプチャソースで、モードを「特定のウィンドウをキャプチャ」に変更。ウィンドウを「[Vtube Studio.exe]」に変更すると、OBSにVTube Studioの画面が表示される

【4】OBSの「ソース」に表示されているゲームキャプチャソース(【2】で作成したもの)を右クリックし、「フィルタ」を選択

【5】ポップアップしたフィルタウィンドウの左下にある「+」をクリックし、「クロマキー」を選択

【6】クロマキーフィルタを調整する。特に変更の必要がない場合はデフォルト設定のままでOK

方法2:Vtube Studioで背景を透明にする

【1】上記「方法1:クロマキー」の手順【1】~【3】を行う

【2】OBSの「ソース」に表示されているゲームキャプチャソースをダブルクリック。「透過を許可」のチェックボックスをオンにする

【3】Vtube Studioの左メニュー、写真アイコン(上から2番目)をクリック。スクロールダウンして「ColorPicker」を選択する

方法3:バーチャルWebカメラを使用する

 上記の方法1、2では、Vtube Studioのメニューボタンが配信中に表示されてしまいます。メニューボタンを表示させないようにするには、バーチャルWebカメラを使うのがベストです。

【1】Vtube Studioの左メニュー、歯車アイコン(上から4番目)をクリック。画面上部のメニューからカメラアイコン(左から2番目)を選択

【2】右側に出現するカメラ設定を下へスクロール。「バーチャルウェブカメラ」の項目内、「起動する」をオンにする

【3】OBS Studio、「ソース」の項目にある「+」をクリック。「映像キャプチャデバイス」を選択する

【4】任意のタイトルをつけて保存。デバイスの項目で「VTubeStudioCam」を選択してOKボタンを押す

【5】OBSの「ソース」に表示されているゲームキャプチャソース(【4】で作成したもの)をダブルクリックし、ソースのプロパティウィンドウを開く。「解像度/FPSタイプ」以下、使用環境に合わせた設定を行う(※わからない場合は「解像度/FPSタイプ」を「デバイスの既定値」にしておけばよさそう)

【6】OBSの「ソース」に表示されているゲームキャプチャソース(【4】で作成したもの)を右クリックし、「フィルタ」を選択

【7】ポップアップしたフィルタウィンドウの左下にある「+」をクリックし、「クロマキー」を選択する

【8】クロマキーフィルタを調整する。特に変更の必要がない場合はデフォルト設定のままでOK

MEMO

 OBS+Vtube Studioの設定方法を解説したWebサイトはすでにいくつもあります。セッティングを追求したい人はいろいろ調べてみるとよいでしょう。

余談

 ちなみに、公式サイトの解説動画に登場しているのはVTuberのViennaCloud9というeスポーツ組織に所属しています(※2023年2月、契約満了につきViennaはCloud9から離脱しました)。