Meta Quest 3Sの使いかたに関するTips

この記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。これらのリンクを通じて商品を購入した場合、筆者はアフィリエイト手数料を得ることがあります。

 2024年10月15日に発売された、MetaのVR/MRヘッドセット「Meta Quest 3S」。前年に発売されたMeta Quest 3の廉価版であると同時に、これまで主力製品だったMeta Quest 2の上位版でもあります。

 そのMeta Quest 3Sについて、セッティングや実際のプレイ時に役立つヒントやコツをまとめました。本記事は今後もMeta QuestのOSアップデートに合わせて適宜更新する予定です。

アイキャッチ:Meta Quest 3Sの使いかたに関するTips
Meta Quest 3S(画像元:Meta公式サイト)

Meta Quest 3Sの製品情報

 Meta Quest 3Sの製品情報は公式サイトで確認できます。商品のセット内容からデバイスのスペック、関連アクセサリーまですべて掲載されています。

 ハードウェアとしてのMeta Quest 3Sについては、電子機器の分解動画でもおなじみ、iFixitがMeta Quest 3S分解記事&動画を公開しています。くわしいハードウェア解説というわけではないですが、製品の内部構造などに興味がある人なら楽しめるかもしれません(※英語コンテンツ)。

https://youtu.be/XvEXxIptBaY?si=YAKCZ7cCC09O46fY

Meta Quest 3S・デバイスセットアップのTips

 Meta Quest 3Sの基本的なセットアップについては、Meta公式サイトにスタートガイドがあります。本記事ではここに載っているもの・載っていないもの含め、よく使う設定や機能を紹介していきます。

 なお、各Tipsに出てくる「設定」の場所については下のスクリーンショットを参照してください。

Meta Quest 3S:ユニバーサルメニュー(設定の場所を指示)
ホーム画面に表示されるユニバーサルメニューの中に歯車型の「設定」アイコンがある
Meta Quest 3S:ユニバーサルメニュー(設定項目表示)
設定メニュー。左タブから各設定項目へ移動

 「設定」への行き方は他にも、ユニバーサルメニューの「クイック設定」 → 画面右上にある設定アイコン(歯車)をタップ、というルートがあります。

Meta Quest 3S:ユニバーサルメニュー(クイック設定の場所を指示)
クイック設定経由で設定メニューに行くことも可能。クイック設定だけでもある程度の設定変更ができる

スリープ状態からヘッドセットを起動する

ヘッドセットの電源ボタンを押す(本体左側)

 Meta Quest 3SにはMeta Quest 2のようなヘッドセット装着検出機能はありません。スリープ状態からの復帰時には必ず電源ボタンを押す必要があります。

Bluetoothデバイスをヘッドセットに接続する

設定Bluetooth

 Meta Quest 3Sにはイヤホンジャックがないため、Bluetoothワイヤレスイヤホンなどを接続するときは上記項目から。

 Bluetooth機器の設定はコントローラー/キーボード/マウス/ゲームパッド/スタイラスなど、種別ごとに項目が分かれているので、自分が接続したい機器に合わせて項目を選択します。

コントローラーの振動をオフにする

設定アクセシビリティコントローラーの振動レベル

 振動レベル「低」に振り切ると振動しなくなります。

マイクをミュート/ミュート解除する

クイック設定マイクのアイコン(画面上中央)をタップ

ジェスチャーコントロールに関するショートカットを有効にする

設定動きのトラッキング > 「ジェスチャーコントロールとボディトラッキング」「コントローラーと手を自動で切り替える」「両方のコントローラーをダブルタップでジェスチャーコントロール」の3つをオンに

 デフォルトでは3つとも有効になっているはずです。必要に応じてオン/オフしてください。

Quest 3Sのホーム画面のシーンを変更する

設定バーチャル環境好きなシーンを選んで適用をクリック

 デフォルトで用意されているシーンのほか、「カスタムスカイボックスビュー」で自分で用意した360°画像をシーンに設定することもできます(上級者向けのため解説は割愛)。

システムフォントの文字サイズを変更する

設定アクセシビリティ 視覚テキストサイズ

 変更できるのはユニバーサルメニューと対応アプリのみです。

色補正モードを有効にする

設定アクセシビリティ視覚色補正 をオンに(3つのパターンから選択)

アプリの自動アップデートをオン/オフする

設定一般ソフトウェアのアップデートソフトウェアアップデートをオン

 他にも「アップデート時にヘッドセットの電源を自動的にオン」「セキュリティ関連および重要なアップデート」「シャットダウン前にアップデートとバックアップ」のオン/オフができます。基本的にはすべてオンでよいでしょう。

トラベルモードをオンにする

クイック設定トラベルモードオンにする

ストレージ容量を確認する

設定一般ストレージ

スマホアプリからVRアプリ起動の準備をする

メニューライブラリ > 起動したいアプリをタップ > 起動するボタンをタップ

※ スマートフォンのMeta Horizonモバイルアプリで

Meta Horizonモバイルアプリ:インストール済みアプリ一覧
メニュー>「ライブラリ」と進み、起動したいアプリを選ぶ
Meta Horizonモバイルアプリ:アプリ選択&起動
「起動する」のボタンをタップ。起動の有効時間は10分

スマホアプリからHorizon+ の無料トライアルに申し込む

メニューHorizon+1か月間のトライアルを開始をタップ

※ スマートフォンのMeta Horizonモバイルアプリで

 Horizon+は、Meta Questで利用できるVRゲームのサブスクリプションサービス。スマホアプリではメニュー内「支払いとサブスクリプション」のセクションにあり、手続き完了すると利用可能になります。

 1か月間の無料トライアル終了後は有料(月額1200円/年額9000円)に切り替わるので、トライアルにとどめたい場合は注意が必要です。なお、Meta Quest本体の特別セール時などには無料期間が通常の1か月から3か月に延びることもあります。

ヘッドセットを強制再起動する

ヘッドセットの電源ボタンを30秒長押し(本体左側) > 30秒間待つ > 自動再起動

 上記で自動再起動しない場合はオンになるまで電源ボタンを押します。

Meta Quest 3S・プレイ時のTips

 ここからは実際にMeta Quest 3で遊ぶときのヒントやコツになります。

VRとMRの表示を切り替える

ヘッドセット右下にあるボタン(アクションボタン)を押す

 または

ヘッドセットの側面をダブルタップ

ブラウザなどのウィンドウを自分の視界正面に移動させる

Metaのロゴが刻印されたボタン(Metaボタン)を長押し

 Metaボタンは右のコントローラーにあります。

ブラウザなどのウィンドウを任意の位置に移動させる

ウィンドウのやや外側(上下左右どこでも)にポイントを合わせる > 出現する白い線をドラッグして移動

コントローラー/ハンドトラッキングの切り替え

コントローラーを平らな面に置く/コントローラーを手に持つ

 または

コントローラー同士を合わせてダブルタップ

 通常であれば平面に置く/手に持つでスムーズに切り替わりますが、反応が鈍いときはコントローラー同士を軽くぶつけてダブルタップすると切り替わります(ややコツが必要)。

スクリーンショット撮影

Metaボタンを押しながらトリガーを1回引く

動画撮影 (開始/終了)

Metaボタンを押したままトリガーを長押し

※ 撮影開始/終了とも

ヘッドセット内で撮影したスクリーンショットや動画を同期する

カメラ(ユニバーサルメニュー)メディアをMeta Horizonモバイルアプリに同期をオンに

 同期したスクリーンショット・動画は、スマホのMeta Horizonモバイルアプリの「ギャラリー(Gallery)」やWebブラウザで見ることができます。Webブラウザで閲覧する場合は https://www.meta.com/gallery/quest/ にアクセスしてください(Metaアカウントでのログインが必要)。

 スクリーンショットや動画はファイル単位での同期もできます。ギャラリーで同期したいスクリーンショット・動画を選択し、 ファイルの右上にある3点メニューから「今すぐ同期する」を選択すればOKです。

スクリーンショットのアスペクト比を変更する

カメラ(ユニバーサルメニュー) > 写真アスペクト比

 正方形(1:1)/横型(16:9)/ポートレート(9:16)の3タイプから選択可能。また、同じページ内にある動画の「アスペクト比」から動画のアスペクト比も変更できます。

空間ビデオを見る

ライブラリ(ユニバーサルメニュー) > ファイル アプリ 空間ビデオ

 デモとして数本の空間ビデオが用意されています。空間ビデオ(Spatial Videos)は2024年2月、ソフトウェアv62で利用可能になった機能です。

汗対策

 アクションゲームやフィットネスアプリなどを筆頭に、VR体験では汗をかくことが少なからずあります。室温調整や着るものなど、必要に応じて汗対策をしましょう。

 特に、汗をかきやすい・汗が付着しやすいヘッドセットの接顔部に関しては「ニンジャマスク」が有効です(汗のほか、化粧や顔脂、臭いの付着防止にもなります)。

 その他、Meta謹製のフェイシャルインターフェイスという選択肢もあります。値段はやや高めですが(5940円)、メッシュ状の作りで通気性が高く快適です。

VR酔い対策

 いわゆる「VR酔い」(VR Sickness)対策はいくつもありますが、代表的なものを別記事で紹介しています。VR酔いになりやすい人はもちろんのこと、VR酔いになりにくい人でも参考にしてみてください。

VR酔いを軽減・解消するためのヒント VR酔いを軽減・解消するためのヒント



※記事のサムネイル画像はMeta公式サイトのMeta Quest 3S製品ページから引用