【パリ五輪】2024年パリオリンピック×XR(AR/VR/MR)コンテンツまとめ

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2024年パリオリンピック×XR(AR/VR/MR)コンテンツまとめ 01

 2024年7月26日(金)から8月11日(日)にわたって開催されるパリオリンピックパラリンピックは8月28日(水)~ 9月8日(日))。本記事ではパリオリンピックに関連するXR(AR/VR/MR)コンテンツをまとめています(随時更新)。

2024年パリオリンピック×XR(AR/VR/MR)コンテンツ

1:没入型展示(スイス・オリンピック博物館)

 スイスのローザンヌにあるオリンピック博物館(The Olympic Museum)では、パリオリンピック2024の開催に合わせて特別展示「Paris Olympique: an Immersive Journey」を開催中です(2024/5/25~2025/1/19、入場無料)。

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Paris Olympique: an Immersive Journey (出典:The Olympic Museum)

 展示では1900年、1924年、そして2024年と、3回のパリオリンピックの歴史を360度のオーディオビジュアルで体験できます。スイスなのでそう簡単に訪れることはできませんが、オリンピックに合わせて欧州旅行ができるくらいのお金持ちなら覚えておいてもいいかもしれません。

 なお、オリンピック博物館ではバーチャル360度ツアー(Virtual 360° Tour)も公開しており、日本からでもWebブラウザで楽しむことができます(時間帯によってはかなり重い)。タイムリーなものでは「Free to Run – On the road to the Paris 2024 marathon –」が公開中です。

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Virtual 360° Tour (出典:The Olympic Museum)

2:360度動画

 競技シーンではありませんが、オリンピックの開催地であるフランス・パリ各地の風景を、読売新聞オンライン動画チャンネルが360度動画で公開しています。

 2024年7月19日時点で公開されているのはマルセイユ・トゥールーズモンサンミシェルパリ(凱旋門/シャンゼリゼ通り/コンコルド広場)パリ(セーヌ川クルーズ)の5つ。いずれも聖火が巡る場所ということで、大会開催までにさらに動画が増える可能性もありそうです。

 また、オリンピック開催地招致活動の一環として、360度動画で撮影したプロモーション映像が2017年に公開されています。制作はフランスのコンテンツ・アプリ制作会社であるDigital Immersion

3:Snapchat(スナップチャット)

 写真共有スマホアプリのSnapchatでは、大会開催に合わせてさまざまなARコンテンツをリリース。

 大会会場やパリ市街地など、現地で体験できるARコンテンツのほか、アプリ内で利用できるレンズ(ARフィルター)や、大会公式ポスターをスキャンすると出現するARコンテンツなどを楽しむことができます。

4:Roblox(ロブロックス)

 オンラインゲームプラットフォームRoblox(ロブロックス)に、パリオリンピック公式ワールドが2024年7月20日に登場しました。ワールド内ではカジュアルゲームのほか、限定アイテムやオリンピックの歴史が学べるコンテンツなどもあります。

 なお、Robloxではオリンピック公式ワールドのほか、アメリカチームとブラジルチームも独自のワールドを公開しています(ブラジルはワールド「Sportv Land!」の一部コンテンツとして)。

5:オリンピック公式スマホアプリ

 パリオリンピック2024公式スマホアプリがIOC(国際オリンピック委員会)からリリースされています(Andriod / iOS)。XRに特化したアプリではありませんが、アプリ起動後に左上にあるアイコンからカメラが起動でき、ARフィルター有りのセルフィ―を撮ることができます。

 ただし、アプリそのものの完成度はあまり高くありません。一部のコンテンツはアプリ内からWebページを呼び出すWebビューっぽい挙動で、全体的に動作はもっさりしています。

オリンピック:パリ2024大会

オリンピック:パリ2024大会

International Olympic Committee

6:その他

 その他、パリオリンピック×XR関連のニュースなどをまとめていきます。

オーストラリアのオリンピック水泳チーム、トレーニングにVRを活用

 プロ/アマに限らず、さまざまなスポーツでトレーニングにVRを活用している事例は多数あります。記事で紹介されているオーストラリアのオリンピック水泳チームでは、リレーの引継ぎ時のタイムロスを減らすための練習にVRを活用しているそうです。

サムスン、2024年夏季オリンピック開会式にVRを採用

 IOCのワールドワイドパートナーでもあるサムスンは、パリオリンピックの開会式において会場付近の一部の観客にVRヘッドセットをレンタルし、開会式のリアルタイム映像をVRで体験してもらうという試みを実施する予定です。

米NBCユニバーサル、オリンピック報道にGoogleの各種サービスを活用

 米NBCユニバーサルはGoogleと提携し、Googleの各種サービスを活用しながら米国オリンピック選手の活躍を報道すると発表しました。

 活用するGoogleのサービスのひとつにGoogleマップのフォトリアルな3Dビューがあり、NBCユニバーサルのオリンピック関連番組でも映像として出していくようです(下記参考記事の4項目め)。

動画配信サービスPeacock、Meta Questでオリンピック関連動画を配信

 米国の動画配信サービスPeacockではライブ中継を含むオリンピック関連動画を配信予定。VRヘッドセットMeta QuestでもPeacockアプリを通じて配信されます。映像自体はVRではありませんが、VRヘッドセットならではの大画面で楽しむことができます。

 ただし、Peacockは視聴可能地域を制限しており、残念ながら日本からはサービス利用できません。

パリオリンピック放送にはAR技術も活用

 WebメディアWIREDの記事。パリオリンピックにおけるスポーツ放送技術について語っており、ほんの少しですがAR(拡張現実)に関するくだりも出てきます。

Google、「Project Starline」を米オリンピックチームに提供

 Project Starline(プロジェクト・スターライン)とは、Googleが開発した次世代ビデオ通話システム。立体感のある映像でビデオ通話ができるというもので、まだ一般販売はされておらず、一部の企業にテスト導入されている段階です。

 Googleでは米オリンピックチームに同システムを提供。記事では選手とその友人・家族がコミュニケーションする様子を紹介しています。