サッカー × XR(VR/AR/MR)コンテンツまとめ

 本エントリーはサッカー関連のXRコンテンツ(VR/AR/MR、VTuber含む)をまとめていく記事です。2026 FIFAワールドカップ(2026年、カナダ・メキシコ・アメリカ合衆国の3か国共同開催)までだらだら更新予定。情報量が増えたら分割するかもしれません。

サッカー × XR(VR/AR/MR)コンテンツまとめ

1. サッカー × XRコンテンツ(VR/AR/MR)

 XR(VR/AR/MR)技術とサッカーをかけ合わせたコンテンツです。プロモーションからユーザー自身が体験できるものまで、さまざまなコンテンツが存在します。

1-1. サッカートレーニング × VR

 英国企業のRezzilでは、プロスポーツ選手向けのVRトレーニングプログラムを開発しています。その中にはアメリカンフットボール、バスケットボール、F1(モーターレース)などのほか、サッカーのVRトレーニングプログラムもあります。

 サッカーでは足にトラッカーを着けることで、VR空間内でボールを蹴るトレーニングも可能。日本でも2023年5月に川崎フロンターレが体験会イベントを実施しています。

 また、一般ユーザー向けにもVRアプリ「Rezzil Player」をリリースしており、SteamVRMeta Quest 2/Proで利用可能です。さらにPICOシリーズやPlayStation VR2でのリリースも予定されています。

 その他、本格的トレーニングというよりもゲームに近い感じですが「Final Soccer VR」というVRアプリではキッカー/ゴールキーパーの両方が体験できます。ただし日本語対応は操作メニューなど、一部のみとなっています。

 Altlabが開発・提供する「CleanSheet」というVRアプリもあります。これはゴールキーパーのキャッチング体験ができるアプリで、日本語にも対応。本格的なセービング体験のほかにフィットネスモードもあるので、誰でも気軽にプレイできます。

1-2. 英プレミアリーグ × AR

 英国のプロサッカー1部リーグ「プレミアリーグ」では2023年7月、2023/2024シーズンに先がけてアメリカツアー「サマーシリーズ」を開催。

 同ツアーではプロモーションとして、試合会場がある全米5都市でARトロフィーを集めるイベントを実施。賞品としてサマーシリーズのVIPチケットや、サイン入りTシャツなどが当たるキャンペーンも行われました。

1-3. 英プレミアリーグ × VR

 前出のRezzilは2024年3月、英プレミアリーグと4年間のパートナーシップ契約を締結。プレミアリーグはRezzil社の株式を一部取得し、Rezzilはプレミアリーグを題材にしたVRゲームを制作することになりました(2024年後半リリース予定)。

 VRゲームはプレイヤーがプレミアリーグの選手としてピッチに立ち、選手の視点からゴールを決めたり名プレイを追体験できるという内容になるようです。

1-4. Jリーグ × AR

● 京都パープルサンガ×浦和レッズ

 サッカーJリーグ、2023年5月27日の京都パープルサンガ×浦和レッズ戦(J1)において、試合会場のサンガスタジアムでプロモーションカードを配布。スマホのカメラで映すと選手映像が飛び出すというARコンテンツを提供しました。

 京都パープルサンガはほかにもスタジアム内で楽しむARスマホアプリの実証実験をするなど、ARに対して積極的な姿勢を見せています。

● 東京ヴェルディ

 また、東京ヴェルディ(J2)もARを活用したコンテンツを提供。スマホで選手とAR撮影ができるというもので、東京ヴェルディの本拠地である味の素スタジアムで試合当日のみ撮影が可能です。

 さらに、2023年11月からは公式マスコット「リヴェルン」の3D ARも登場しています(※味の素スタジアムで撮影可能)。

 さらにさらに2024 – 25シーズンのJ1復帰(16年ぶり!)に合わせてまた新たな3D ARマスコットも登場しました。

東京ヴェルディ リヴェルンAR 第二弾(2023年11月)

東京ヴェルディ リヴェルンAR 第三弾(2024年2月)

●横浜F・マリノス

 横浜マリノスでは、チームの公式キャラクター、「マリノス君」「マリノスケ」「マリン」と一緒に撮影ができるARフィルターを公開中。スマートフォンやタブレットから利用できます(下記リンク)。

1-5. サッカー × メタバース

●BeFootball

 スペインのテック企業BeFootballは、サッカーメタバース「BeFootball」を開発しています。

 同社の公式サイトによれば、サッカーメタバースBeFootballは「LIVE」「PLAY」「MOVE」「ACADEMY」の4つのアプリからなるサービスの集合体サッカーのプレイ/競争/トレーニングができるデジタル空間。VRヘッドセットだけでなく、フラットスクリーン(PC/スマホ/タブレット)からもアクセスできます。ただし言語は今のところスペイン語と英語のみ。

 メタバースとして成功するかどうかは未知数ですが、将来的にはサッカーファンなら誰もが知るサービスになるかもしれません。

●Meta- Studiums

 Meta-StadiumsとMeetKaiというメタバース企業が、FIFAのライセンスを受けてサッカーメタバース「Meta- Studiums」を共同で立ち上げてました。2023年12月上旬にできたばかりの、今後に期待がかかるサービスです。

 Meta- Studiumsでユーザーは自身の3Dアバターを作ってバーチャル空間内に入り、サッカーの試合を見たり(ライブ/アーカイブ)、ゲームをしたり、グッズを購入したりできます。

1-6. NTTドコモ「Quadratic Playground」

 すでに公開終了したサービス。サッカーをプレイヤー視点から360度映像で体感できるVRコンテンツです。プロジェクトに参加したサッカー元日本代表、内田篤人氏のインタビューを下のリンクから読むことができます。

1-7. サムスン「Galaxy Shoot-out VR」

 すでに公開終了したサービス。2人1組でキッカーとキーパーの対決ができるVRコンテンツで、プレイヤーはスマホを差し込んでVR体験するゴーグル「Gear VR」やモーションセンサーを装着してプレイします。

2. Snapchat

 写真共有SNS「Snapchat」にもサッカー関連のコンテンツがあります。コンテンツは主にユーザーのアバター(Bitmoji)に着せるアイテムです(人気プロサッカーチームのロゴ入りTシャツなど)。

 また、2023年の女子W杯ではアバター向けに出場国のユニフォームをリリース。その他にも自撮り用ARレンズや、アメリカ女子代表チームのスタッツなどをAR表示するコンテンツも提供しました。

3. VTuber

 日本のVTuber、光りりあさんはサッカーの同時視聴&実況をメインコンテンツとする“サッカー女児VTuber”です。

 サッカーの同時視聴&実況は日本代表やJリーグだけでなく、海外サッカーも多め。本人がファンを公言している英リヴァプールFCには2023年8月に遠藤航が加入したこともあり、2023/2024シーズンはプレミアリーグの同時視聴が特に盛り上がりそうな気配です(英プレミアリーグには他にもブライトンの三笘薫やアーセナルの冨安健洋もいます)。

4. 英プレミアリーグ × Google Pixel

 Googleは2023年8月、英プレミアリーグのアーセナルFCおよびリヴァプールFCとのオフィシャルパートナー契約を発表しました。

 具体的には、Googleのスマートフォン「Pixel」シリーズを活用して関連コンテンツを配信していくようです。上記の公式リリースでは従来の2D映像コンテンツしか触れられていませんが、いずれはGoogleのAR技術を活用したコンテンツも出てくるかもしれません。

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