Meta Quest 3/3S以外の選択肢はあるか? VR/MRヘッドセット購入検討ガイド 【2026年版】

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Bigscreen Beyond 2

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上級者向け。素人にはおすすめできない

Bigscreen Beyond 2
Bigscreen Beyond 2/画像出典: Bigscreen公式ストア

 競合製品と比べて圧倒的に小型・軽量のVRヘッドセット。2025年3月に2代目となる「Bigscreen Beyond 2」、およびアイトラッキング機能搭載の「Bigscreen Beyond 2e」が登場しました。

 有線接続必須・ベースステーション必須・高めの価格(約17万円)・購入にかかる手間(海外からの発送)など、実際にはとうてい初心者向けではありません。が、それらを乗り越えられる人には現状ベストチョイスになる可能性がある製品です。

 なお、初代では必須だった、カスタムフェイスクッションのために行う顔スキャンはBigscreen Beyond 2では不要になりました。

長所

  • 競合製品と比べて圧倒的に小型・軽量(コア部107g)
  • ディスプレイ解像度が比較的高め(片目あたり2560 ×2560px)

微妙

  • 外部センサー(SteamVR Base Station 2.0)が必要
  • 有線接続のみで動作
  • コントローラーが別売り
  • Meta Questじゃない

Bigscreen Beyond 2製品ページ

Galaxy XR (※日本未発売)

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Android XR搭載。可能性は未知数

Galaxy XR

 2025年10月に正式発表された、サムスン × Google × クアルコム共同開発のXRヘッドセット。最大の特徴はGoogleのXR向けOS「Android XR」が採用されていることと、OSにGoogleのAI「Gemini」が統合されていることでしょう。日本での販売については未発表ですが、販売される可能性は高いと予想します。

 Galaxy XRでは専用に開発されたXRアプリのほか、Google Playストアにある膨大な2Dアプリも利用できます。XRアプリの質・量は未知数ですが、既存のアプリも使えるのは大きなメリットです(ヘッドセットをかぶってまでAndroidアプリを使いたいか、という疑問はあるにせよ)。

 ネックはやはり1800ドル(約28万円)という価格。エンタメ用途だけでなく、仕事でも使ってやろうという気概があれば元は取れるかもしれません。

 また、Googleは過去にいくつものXRプロダクト・サービスを生み出しては諦める、ということを繰り返しているため、「今回もそうなるのではないか?」と心配する声もあります。

長所

  • Apple Vision Proに匹敵するディスプレイ性能(片目あたり3552 × 3840px)
  • Google GeminiをOSに統合
  • Google Playの2Dアプリもプレイ可能

微妙

  • ほとんどの競合製品よりも高価(1800ドル)
  • Googleがまた投げ出すかもしれない
  • Meta Questじゃない

Galaxy XR 製品ページ

Apple Vision Pro

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性能は圧倒的。お金持ち&Apple信者なら

Apple Vision Pro(M5版)
Apple Vision Pro/画像出典: Appleプレスキット

 2024年2月(日本では6月)に発売された“空間コンピューティングデバイス”ことApple Vision Pro。2025年10月にはSoCをApple M5に変更したマイナーアップグレード版が発表されました。

 VR/MRヘッドセットとして高性能なのは間違いありませんが、いかんせん高価なため、Appleファンといえども個人で買うにはハードルが高いです。また、個人購入者の少なさから知見の共有がしにくいという難点もあります。

 その他、Appleは今後Apple Vision ProよりもARグラス製品に注力するという情報もあります。価格面なども含め、購入にはより慎重な検討が必要でしょう。

長所

  • ディスプレイ表示能力をはじめ、競合製品より高性能な機能が多い
  • 専用アプリはまだ少ないが、App Storeの2Dアプリをヘッドセット内で利用可能
  • Macbookシリーズなど、Apple製品との連携に優れる
  • Meta Questじゃない(※Apple Vision Proに限り長所に)

微妙

  • 競合製品より格段に高価
  • コントローラーが付属しない(PSVR2のコントローラーがペアリング可能)
  • 重い(本体750~800g+外付バッテリー350g)

Apple Vision Pro 製品ページ

上記以外

 上記以外の製品が思い浮かぶ・購入を検討している人は、特にアドバイスなどは要らない人だと思われます。ご自身の目的やポリシーに順じてVR/MRの世界に飛び込んでください。

結論: Meta Questを選ぶのがベター

 2026年に向けGalaxy XRやSteam Frameなどの新顔も出てきましたが、総合的にはいまだMeta Quest 3/3Sの利便性や安定感が勝っています。欧米の一部ではMetaに対する強い不信があり、Meta製品を忌避する動きもあるようですが、日本の場合はMetaに対する不信感もそこまでは強くないでしょう。

 Meta Questであればデバイスとしての性能に加え、ユーザーも多いので利用に関するノウハウを共有しやすいというメリットもあります。「VR/MRに興味はあるけど、くわしいことはわからない」という人であれば、まずはMeta Questシリーズから始めることを強くおすすめします。

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