XR(AR/VR/MR)的な技術や演出を駆使して作られたMV(ミュージックビデオ)をまとめてみました。今後も新作があれば適宜追加していきます。
星街すいせい『ビビデバ』
ホロライブ所属のVTuber・星街すいせいのオリジナル曲PV。アニメーションと実写の組み合わせによるMR的な演出が印象的です。
特に2:00前後のシーンでは星街すいせいの腕を実写のスタッフが掴むなど、アニメーションと実写が物理干渉しているような見えかたに。
なお、ラストのソロダンスシーンは頭と手がアニメーション、身体は実写の合成になっているようです。
Avenged Sevenfold 『We Love You』
米国のヘヴィメタルバンド・Avenged Sevenfold(アヴェンジド・セヴンフォールド)のMV。360°のVR動画になっており、CG制作のベースツールとしてUnreal Engineが使用されています。
SO-SO 『Error Sound』
世界大会で優勝したこともあるという日本のヒューマンビートボクサー・SO-SOのパフォーマンスMV。360°動画かつVRにも対応しています。
動画はボリュメトリックビデオの技術が利用されており、制作は日本のAR企業curiosityが担当しています。
SYS 『METROPOLIX』
日本のインストバンド・SYSの1stシングル。MVは360°動画になっており、VRヘッドセットを使用すればVR動画として楽しむこともできます。音楽ナタリーの紹介記事はこちら。
BLACKPINK 『ICE CREAM』(in ZEPETO)
セレーナ・ゴメスが共演している同曲、本人たちが出演する通常のMVとは別に、韓国発の3Dアバターソーシャルアプリ「ZEPETO(ゼペット)」のアバターを使ったダンスパフォーマンスビデオも出しています。
映像自体はXRではないですが、ZEPETOが最近メタバースを指向しているので、メタバースと相性が良いとされるXR関連として紹介しておきます。
chelmico 『Easy Breezy』
TVアニメ『映像研には手を出すな!』のオープニング曲でも知られる同曲のMV。アーティスト2人をボリューメトリックキャプチャ(Volumetric Capture)してゴリゴリ加工&グリグリカメラ視点移動させています。映像もさることながら曲もいいので、ずっと見ていても飽きがきません。
Madonna & Maluma 『Medellin』
Billboard Music Awards(2019)でのパフォーマンス。マドンナが自身の3Dアバターと共演するというもので、動画ではちゃんとアバターと一緒にパフォーマンスしていますが、リアル会場にいた人には見えないパターンです。
いずれAR/MRグラスが普及したら、会場でもリアルタイムでこの映像と同じものが見えるようになるはずです。
Lady Gaga&BLACKPINK 『Sour Candy』
レディー・ガガと韓国の女性グループ・ブラックピンク(BLACKPINK)のコラボPV。
ガガとブラックピンクのメンバー4人それぞれをモチーフにした謎のクリーチャーが、3DCG空間内でパフォーマンスというか浮遊しています。PV自体は2Dですが、「VR的」な映像になっています。
Katy Perry 『Daisies』
アメリカのアイドルオーディション番組「American Idol」でのケイティ・ペリーのパフォーマンス。
動画のタイトルにも入っているとおり、ライブ撮影のパフォーマンスとのこと。撮影方法についてはこちらの記事で解説されています。
Haru.Robinson 『HOWL』
実写映像に歌詞がARで浮き出る、いわば「ARのお手本」的なMVです。
YOASOBI 『夜に駆ける』(STYLY AR)
若い世代に大人気、YOASOBIの『夜に駆ける』をモチーフにしたARMV。
正確にはオフィシャルMVではなく、XRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」が2020年に実施したMV制作プロジェクトにYOASOBIが楽曲を提供するという形になっています。
アイマリンプロジェクト 『The Boon!』
パチンコ・パチスロの三洋物産が手がける「アイマリンプロジェクト」のMVのひとつ。背景映像でフォトグラメトリが使われているとのこと(記事2ページ目)。