独自の光学技術と最新のウェーブガイドでワイヤレスARグラスを実現

ARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手がけるCellid(セリッド)は2025年12月2日、ARグラスの新たなリファレンスデザイン2種(グリーン単色/フルカラー)を発表した。
グリーン単色モデルはCellidが世界で初めて量産化に成功したプラスチック製ウェーブガイド(ARグラス用ディスプレイレンズ)を搭載し、フルカラーモデルはガラス製ウェイブガイドを搭載する。
両モデルともワイヤレスタイプでデザイン性や軽量性に優れ、企業のDX推進から日常生活での活用まで、幅広いシーンに対応するとしている。
リファレンスモデル詳細

新たに発表した2モデルは、国内外問わずARグラスに対するニーズと多様化する使用用途に的確に対応するため、CellidのARグラス開発で培われた最新技術と、各パートナー企業の製品開発ノウハウを融合して誕生。
従来のARグラスのイメージを一新するスタイリッシュなデザインと、多様な用途に対応する高い実用性を兼ね備える。
Cellidでは全モデルに両眼ARディスプレイと視野角(FOV)30°を採用し、屋内外での高い視認性と自然な視界を実現。さらに最大3000ニトのマイクロLEDプロジェクターにより、情報をくっきり表示することができる。
加えて、今回発表した2モデルにはそれぞれCellidが独自開発した最新のプラスチック製とガラス製ウェーブガイドを採用し、軽量性と光学性能の両立を達成している。
グリーン単色モデル
シンプル構成のエントリーモデル。高性能なAlif E7 Processorと最新のプラスチック製ウェーブガイドを搭載。5Mピクセルカメラと802.11ax Wi-Fiを搭載し、AI×ネットワーク活用シーンに強みを発揮する。
CPU: Alif E7 Processor
表示: Micro LED (GREEN) 640 × 480 (60Hz) (グリーン単色)
カメラ: 5Mピクセル
Wi-Fi: 802.11ax (2.4/5GHz)
フルカラーモデル(2026年1月提供開始予定)
ハイエンド向け次世代フルカラーモデル。ガラス製ウェーブガイド搭載で、高解像・高輝度による圧倒的な映像品質を実現。12MピクセルカメラとWi-Fi対応により、ARを活用した先端プロジェクトやXRプラットフォーム開発などに最適だとする。
CPU: Qualcomm AR1 + GX8002
表示: Micro LED(RGB)500 × 380 (フルカラー)
カメラ: 12Mピクセル
Wi-Fi: 802.11ax (2.4/5GHz)
Cellid、新世代のメガネ型ARグラスのリファレンスデザイン2モデルを一挙発表
独自の光学技術と最新のウェイブガイドで実現する、最先端ワイヤレスARグラス
次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手がけるCellid株式会社(読み方:セリッド、本社:東京都港区、代表取締役CEO:白神賢、以下、Cellidおよび当社)は、は本日、拡張現実(AR)グラスの新たなリファレンスデザイン(検証用モデル)のグリーンとフルカラーの2モデルを発表いたしました。
これら2モデルのうち、グリーン単色モデルはCellidが世界で初めて量産化に成功した最新のプラスチック製ウェイブガイド(ARグラス用ディスプレイレンズ)を搭載し、フルカラーモデルはガラス製ウェイブガイドを搭載しています。また、両モデルともワイヤレスでデザイン性に優れ、軽量メガネ型ARグラスとなり、企業のDX推進から日常生活での活用まで、幅広いシーンに対応します。
高輝度・高視認性 × 安定性能 × 用途特化設計
新たに発表した2モデルは、国内外のお客様からのARグラスに対するニーズと多様化する使用用途に的確に対応するため、CellidのARグラス開発で培われた最新技術と、各パートナー企業の豊富な製品開発ノウハウを融合して誕生しました。これらのモデルは、従来のARグラスのイメージを一新するスタイリッシュなデザインと、多様な用途に対応する高い実用性を兼ね備えています。
全モデルに両眼ARディスプレイと視野角(FOV)30°を採用し、屋内外での高い視認性と自然な視界を実現しました。さらに、最大3000nitのMicro-LEDプロジェクターにより、情報がくっきりと表示されます。加えて、2モデルには、それぞれCellidが独自開発した最新のプラスチック製とガラス製ウェイブガイドを採用し、軽量性と光学性能の両立を達成しています。
■ 2モデルの主な特徴
グリーン単色モデル ― シンプル構成のエントリーモデル ―
高性能なAlif E7 Processor と最新のプラスチック製ウェイブガイトを搭載。5Mピクセルカメラ と 802.11ax Wi-Fi を搭載し、AI×ネットワーク活用シーンに強みを発揮します。
CPU:Alif E7 Processor
表示:Micro LED(Green)VGA 640×480(60Hz)(グリーン単色)
カメラ:5Mピクセル
Wi-Fi:802.11ax(2.4/5GHz)
フルカラーモデル ― ハイエンド向け次世代フルカラーモデル ―
ガラス製ウェイブガイトの搭載で、高解像・高輝度による圧倒的な映像品質を実現したモデル。12MピクセルカメラとWi-Fi7対応により、ARを活用した先端プロジェクトやXRプラットフォーム開発などに最適です。
CPU:Qualcomm AR1 + GX8002
表示:Micro LED(RGB)500 x 380 (フルカラー)
カメラ:12M ピクセル
Wi-Fi:802.11ax(2.4/5GHz)
※フルカラーモデルの提供開始は2026年1月を予定
今後のイベント出展予定
Cellidは下記のイベントに参加を予定しています。最新のリファレンスデザインをはじめ、各種ARソリューションを体験いただけます。
2025年12月1日~3日 XR Kaigi 2025 (https://www.xrkaigi.com/event/9316)
※展示は12/2から開催。Cellidは京セラ(ブース#5-11)様との共同出展になります。
2025年12月3日~5日 ものづくりワールド (https://www.manufacturing-world.jp)
2026年1月6日~9日 CES 2026 (https://www.ces.tech/)
※展示内容や製品はイベントによって変更になる可能性があります
Cellid代表取締役社長CEO白神賢のコメント
「次世代のARグラスとして発表した2つのリファレンスデザインは、Cellidがこれまで培ってきた技術とユーザーの声をもとに開発されました。最新の光学技術とスタイリッシュなデザインかつ実用性を両立し、日常利用から業務用途まで、幅広いシーンでの活用を想定しています。AR技術は今、社会実装の段階に突入しています。特に、ARグラスに不可欠なウェイブガイド技術においては、光学性能のみならず、デザイン性、耐久性、量産性、コスト効率といったバランスも重視されます。当社は、それらの需要に応えるため、ガラス・プラスチック両素材のウェイブガイドを自社製造できる数少ない企業として、用途に応じた製品開発を進めています。それと同時に、電力効率を最適化するソフトウェア・ハードウェア技術やディスプレイ技術の研究・開発、多様な業界での応用事例の共同開発にも注力していきます。Cellid は“より人間に身近で、段違いに便利な情報ツールの実現”という理念のもと、国内外のパートナー企業と連携し、多様な分野でコード名の展開を進め、ARグラスの可能性を押し広げ、より豊かな現実拡張体験の実現を目指してまいります。」
■ Cellid株式会社(セリッド)について
Cellidは、次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を主軸とする事業を展開しています。ARグラス用ディスプレイとして、最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイド(DOE方式)を製造しています。Cellid独自の光学シミュレーションと生産技術で、一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さ、鮮明な画像、ウェイブガイドで世界最大級の広視野角を実現したディスプレイモジュール製品を展開しています。またCellid SLAMなどの空間認識ソフトウェア技術を用いた、産業別ソリューションの開発、提供もしています。ARディスプレイのハードウェアの技術と、現実世界の空間認識のソフトウェアの技術を連携し、現実世界とデジタル世界の融合「Blending the Physical and Digital Worlds」を促進し、より人間に身近で段違いに便利な情報ツールの実現を主導していきます。
【出典:Cellid】
