
映像制作ソリューションを手がけるノルウェー企業Vizrt(ビズアールティー)は2026年4月16日、グリーンバックを使用せずにバーチャル背景やAR演出を実現できる新技術「AI Keyer」を発表した。
AI Keyer:グリーンバック不要で映像合成
AI Keyerは、AIによる人物認識と背景分離技術(セマンティックセグメンテーション)を活用し、従来のクロマキー処理に依存しない映像合成を可能にするソリューション。主な特長は以下のとおり。
グリーンバック不要
従来の映像制作ではグリーンバックや専用スタジオ、適切な照明環境が必要とされてきたが、AI Keyerではこうした制約が大幅に緩和。屋内外を問わず、あらゆる環境でバーチャル背景の生成やARグラフィックの重ね合わせが行えるようになる。
ライブ制作の柔軟性と効率を向上
AI Keyerはリアルタイム処理に対応しており、ライブ配信や放送の現場でも活用できる。被写体の動きに合わせて自然に背景を合成できるため、ニュース番組やスポーツ中継、リモート出演など幅広い用途が想定されている。
小規模チームでも高度な演出が可能
AI Keyerは大規模な設備を必要としないため、小規模な制作チームや個人クリエイターでも導入しやすい。
また、従来は専門的な知識や機材が必要だった高度な映像演出も、より簡単に実現可能。XRやARを活用した映像表現のハードルが下がり、制作の幅が広がることが期待される。
NAB Show 2026で展示へ
AI Keyerの詳細な価格や発売日は未発表だが、ラスベガスで4月18日から22日にかけて開催される世界最大級の放送機器展「NAB Show」で初公開の予定。会場では実際のライブ環境を用いたデモンストレーションを行うとしている。
発表内容を読むかぎり、AI Keyerを使えば従来よりも大幅に安いコストで合成映像が作れるようになりそうです。個人でも手を出せる価格に収まれば、YouTubeなどでハイクオリティな個人制作コンテンツが見られるかもしれません。
余談ですが、Vizrtの映像ソリューションはVTuberのイベントなどにも活用されています(今回のAI Keyerではありませんが)。
下記は2024年に開催された「San Japan 15」の舞台裏を紹介する映像で、同イベントにはホロライブENGLISHのIRyS(アイリス)とHakos Baelz(ハコス・ベールズ)が出演しています。
(出典:PR Newswire)

