2026年6月15日でサービス終了、アプリも削除へ

Metaは2026年3月17日、自社のメタバースサービス「Meta Horizon Worlds」のVR版をサービス終了することを明らかにしました。
Meta Horizon Worldsをモバイルファーストにすることはすでに宣言していたものの、旧フェイスブック(Facebook)から社名変更までしたMetaにとって、看板のひとつになるはずだったサービスの終了は想定外のできごと&決断だと言えるでしょう。
本記事ではVR版Meta Horizon Worldsの終了に関連する情報を収集・解説していきます。
終了するのは「VR版」のみ
今回重要なのは、Meta Horizon Worldsというサービス自体が消滅するわけではないという点です。モバイルアプリ版(Android / iOS)は引き続き利用可能ですし、発表には明記されていませんがWebブラウザ版も引き続き利用できると考えられます。
今後はVRヘッドセットを被ってバーチャル空間に没入するプレイスタイルから、スマホの画面越しにアバターを操作し、手軽にコミュニケーションを楽しむ「2Dファースト」な設計へと軸足が移ります。VR版が終了することで、今後はモバイル版ワールドの内容や操作UIなどにも変化が出るかもしれません。
VR版Meta Horizon Worlds終了までのスケジュール

Meta公式のコミュニティフォーラムによれば、2026年3月31日をもってMeta HorizonストアでMeta Horizon Worldsのアプリと関連イベントが非表示になります。
また、「Horizon Central」「Events Arena」「Kaiju(Kaiju Evolution/Kaiju City Showdown)」「Bobber Bay Fishing」の各ワールドはVRで利用できなくなります(他のワールドは引き続きVRでも利用可能)。
そして2026年6月15日にはHorizon WorldsアプリがQuestヘッドセットからも削除され、VRでのワールドのプレイが不可に。以降はMeta Horizonモバイルアプリでのみプレイできるようになります(そのワールドがモバイル向けに最適化されていれば)。
また、VR版Meta Horizon Worlds終了に関連して以下の変更も行われます。
● Meta Horizon Hyperscape Capture
・2026年3月24日をもってHorizon Worlds内でHyperscapeの視聴が不可に
・3月25日以降は「Meta Horizon Hyperscape Capture(ベータ版)」アプリ、または「Hyperscape Capture Preview」アプリからのみ視聴可能
・新規のキャプチャ(撮影)は引き続き可能。ただしHyperscapeの共有・招待・他ユーザーとの共同視聴はサポート終了
● Meta Horizon+ 特典
・2026年3月31日をもって以下の限定特典がサブスクリプションから削除
● Metaクレジット/デジタル衣装/アバター関連アイテム/ワールド内購入特典
・Meta Horizon+の通常特典である「対象ゲームのプレイ権」や「毎月のフリーゲーム」などは引き続き利用可能
VR版の問題はどこにあったのか?
Metaの期待ほど人が集まらなかった
VR版Meta Horizon Worlds終了には複数の要因があると考えられますが、まず「Metaが期待していたほどHorizon Worldsに人が集まらなかった」というのがあります。その理由はさらにさまざまですが、そもそもモバイル版やWebブラウザ版のリリースもVR版の不人気を改善するための一手でした。
それに加えてQuestヘッドセットの販売が伸び悩んだことや、XR・メタバース事業を抱えるReality Labsが緊縮財政やそれにともなう人員削減を迫られていることも理由に挙げられるでしょう(Meta Quest 2は2000万台以上売れたと言われているが、後継のQuest 3はそこまでは売れなかった)。
いずれにせよ、今後はQuestヘッドセットをかぶってバーチャル仮想空間に没入するスタイルから、スマートフォンの画面越しにアバターを操作し手軽にゲームやコミュニケーションを楽しむ「2Dファースト」な設計へと軸足が移ります。
メタバース構想は保持しつつ、VR版の開発・維持コストを削減し、数億人規模のユーザーを抱えるモバイル市場でのシェア拡大にリソースを集中させる狙いがあると考えられます。
ユーザーがVR化を望んだ事例も
Metaが期待していたほどの成果を挙げられなかったVR版Horizon Worldsですが、一方で、ユーザーがVR版を強く望んだ事例もあります。たとえば『Super Strike』というワールドは当初モバイル(とWebブラウザ)専用ワールドとして開発していましたが、ユーザーからの強い要望を受けてVR版もリリースされました。
VR版終了で気になるポイントは?
サービス終了が決定したVR版Meta Horizon Worldsですが、気になる点が2つあります。
Webブラウザ版はどうなる?

MetaのアナウンスにはWebブラウザ版Horizon Worldsに関する記載がありません。終了の記載がないということはWebブラウザ版もモバイルアプリ版と同じく生き残るということだと思いますが、もしもの可能性もあるので引き続き注視する必要はありそうです。
「Meta Horizon Studio」はどうなった?
Metaは昨年のMeta Connect 2025で、既存のワールド作成ツール「Meta Horizon Worldデスクトップエディタ―」に代わる「Meta Horizon Studio」を発表しました。すでに発表から半年以上経ちますが、今のところ続報はありません(ベータ版応募ページはすでにクローズ)。ツールの開発は続いているのか、ちゃんとリリースされるのか、こちらもかなり気になるところです。
【参考】Meta Horizon Worldsの歴史:立ち上がりからVR版終了まで
前身となる「Facebook Horizon」から足かけ8年、Meta Horizon Worldsのここまでの歩みを時系列で簡単に振り返ります。
2019/9 「Facebook Horizon」として発表。クローズドβテスト開始
2021/10 社名をMetaに変更。サービス名も「Meta Horizon Worlds」に改称 ■
2021/12 米国・カナダで一般公開 ■
2022 英国・フランス・スペインなどに利用地域を拡大 ■
2023/5 『Super Rumble』のベータテストを実施 ■
2023/9 モバイル版・Webブラウザ版をリリース ■
2024/6 日本でのサービスを開始
2026/3/17 VR版のサービス終了を発表 ■
2026/4/1 Meta Horizon WorldsのアプリとイベントをMeta Horizonストアで非表示に
2026/6/15 サービス終了。ヘッドセットからもアプリ削除

