日本国内のVRゲーム制作会社まとめ(VR Game Developer in Japan)

 VRゲーム制作会社といえば主流はやはり海外ですが、日本にも優れたVRゲーム制作会社がいくつもあります。本記事では、日本国内にあるVRゲーム制作会社をまとめて紹介します。

 制作会社は50音順にひとつずつ紹介していきますが、「基本データだけ一覧で見たい」という方はもくじ内の一番最後、「【リスト】VRゲーム開発会社一覧」をクリックしてリスト部分まで飛んでください。

あまた

 ゲーム事業を中心に、VR・映像・コミック・メディアなど、多様なエンタメコンテンツの制作を手がける企業(2008年設立)。2017年8月に「株式会社たゆたう」から現在の「あまた株式会社」に社名変更しています。

 VRゲームでは『オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~』『Last Labyrinth(ラストラビリンス)』などがあります。なお、『オノゴロ物語』はPlayStation VR2のローンチタイトルにもなっています。

カバー(COVER)

 2016年設立。現在はVTuberタレント事務所としての顔が最前面に出ていますが、会社設立当初はVRゲームの制作も手がけていました。同社が2017年に制作したVR卓球ゲーム『Ping Pong League』は現在もSteamで販売されています。

CharacterBank

 2019年設立、京都に拠点を置くVRゲーム制作会社です。主な作品は『ANSUZ – アンスズ –』と『RUINSMAGUS ~ルインズメイガス~』。

 その他、TANSAN(タンサン)との共同制作によるVRマーダーミステリーゲーム『MYSPERYENCE STORY1: 大富豪首なし殺人事件』もあります。

Gugenka

 Gugenkaはメタバースプラットフォーム用のコンテンツを作成するXRクリエイティブスタジオ(2021年にシーエスレポーターズから社名変更)です。

 デジタルフィギュア「HoloModels」や、VRChatなどさまざまなメタバースで使用できるアバター作成アプリ「MakeAvatar」などを手がけています。その他、VRChatの公式法人契約窓口を務めるほか、過去にはVTuber「東雲めぐ」の運営もしていました。

 同社は2023年9月、Meta Quest向けのVRロボットバトル『QuantanoID(クオンタノイド)』を発表。インフィニットループ開発協力の下、2024年のリリースを目指しています。

コロプラ(Colopl)

 2008年設立。ゲーム事業や投資事業と並び、VR事業(ゲーム・360度動画・投資(VR特化型ファンド))も手がけています。

 代表作は『TITAN SLAYER』『TITAN SLAYER II』。その他、過去にはGear VR向けに『白猫VRプロジェクト』などもリリースしています。

Thirdverse

 2013年設立のVRゲーム制作会社。2017年にはgumiの持分法適用会社となり、2020年6月には「よむネコ」から現在のThirdverseへと社名変更しています。また同社は現在、ブロックチェーンゲームの分野にも乗り出しています。

 代表作は『ソード・オブ・ガルガンチュア(Swords of Gargantua)』と『ALTAIR BREAKER(アルタイル ブレイカー)』。また、北米スタジオでは新作『X8』も開発中で、Meta Quest 2、PC VRのほか、PlayStation VR2にも対応することを発表しています。

 なお、よむネコ創設者の新清士氏は2022年8月に同社を離れ、現在はHIKKYに在籍中です。

ジーゼ

 2013年設立、大阪に拠点を置くディベロッパー。事業のひとつにVR/AR事業があり、これまでに『Blast Beat』『Breath of Spirits』の2本のVRゲームをリリースしています。

NEO DIVRESE

 2022年設立のVRゲーム制作会社。VRゲーム開発のほか、VRアプリ・メタバース開発、3DCG制作も手がけるとしています。

 VRゲームでは『CYBER MAYDAY(サイバーメーデー)』を現在開発中。2023年発売予定となっています。

フィグニー

 2017年設立。ゲーム以外にもVR/AR開発全般、システム開発事業も手がけています。

 VRゲームでは2023年8月にSteamVRで『Magic Stone Guardians(マジックストーンガーディアンズ)』をリリース(Meta Quest版も予定)。さらに2024年には『幽霊屋敷 HAUNTED HOUSE』のリリースも予定しています(SteamVR / Meta Quest)。

MyDearest

 2016年設立のVRゲーム制作会社。2021年6月には9億円の資金調達を実施するなど、いま日本でもっとも勢いのあるVRゲーム制作会社と言えるでしょう。

 同社初のVRゲームは『FullDive novel: Innocent Forest』(2017)、代表作は『東京クロノス』『ALTDEUS: Beyond Chronos(アルトデウス:ビヨンドクロノス)』。

 そして最新作『DYSCHRONIA: Chronos Alternate(ディスクロニア:クロノスオルタネイト)』が第2部までリリースされています(全3部、2022年12月現在)。なお、同作はPlayStation VR2での発売も決定しています。

UNIVRS

 2016年設立のVRコンテンツ制作会社。同社が独自開発した「VR酔いを防止する移動技術」を用いたVRコンテンツ制作を行っています。

 VRゲームでは『リトルウィッチアカデミアVR ほうき星に願いを』に加え、2023年夏にはMeta Quest 2で『進撃の巨人VR:Unbreakable』の発売も予定しています。

その他

 その他、企業ではない団体や個人のゲーム開発者も紹介します。

REAL12E soft.(リアライズソフト)

 VRゲーム制作団体。エンジニアを目指す学生のためのピッチコンテスト「技育展」へ作品を出展しており、2022年は『NEO MOLKKY VR(ネオモルックVR)』でゲーム部門最優秀賞を受賞しています。

 『NEO MOLKKY VR』はフィンランド発祥のアウトドアスポーツ「モルック」(MOLKKY)をVRゲーム化したもので、MetaQuest非公式ストアSideQuestで配布しています。

Pinbit Games

 個人ゲーム制作者。同氏制作による『AimVR』はその名のとおり、VRシューティングゲームでのエイミング(aiming、照準合わせ)をトレーニングするアプリです。

 『AimVR』は現在、Meta Questのストア外アプリ配信システム「App Lab」でベータ版が配信中(90円)。プレスリリースによれば今後Pico 4やSteamVRにも対応を予定しているとのことです。

【リスト】VRゲーム開発会社一覧

 上記を一覧表にしたもの+αはこちらになります。

企業名所在地主な作品
あまた東京都新宿区・オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~
・Last Labyrinth
COVER(カバー)東京都千代田区Ping Pong League
CharacterBank京都府京都市・ANSUZ -アンスズ-
・RUINSMAGUS ~ルインズメイガス~
コロプラ東京都港区・TITAN SLAYER
・TITAN SLAYER II
Thirdverse東京都千代田区・ソード・オブ・ガルガンチュア
・ALTAIR BREAKER
・X8
・SOUL COVENANT(ソウル・コヴェナント)
ジーゼ大阪府大阪市・Blast Beat
・Breath of Spirits
NEO DIVRESE東京都港区CYBER MAYDAY
Monstars・Rez Infinite
MyDearest東京都中央区・DYSCHRONIA: Chronos Alternate
・ALTDEUS: Beyond Chronos
・東京クロノス
UNIVRS 東京都中央区・リトルウィッチアカデミアVR ほうき星に願いを
・進撃の巨人VR:Unbreakable
面白法人カヤック(KAYAC)神奈川県鎌倉市からかい上手の高木さんVR 1&2学期
コナミデジタルエンタテインメント東京都中央区BEAT ARENA
Gemdrops東京都調布市Kizuna AI – Touch the Beat!
Chuhai Labs京都府京都市CARVE スノーボーディング
17-BIT京都府京都市Song in the Smoke
Grounding(グランディング)福岡県福岡市スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー
SpicyTails狼と香辛料VR 1&2
REAL12E soft.NEO MÖLKKY VR
PinbitAimVR