2023年10月第1週の最新XRニュース(AR/VR/MR) 【10/1~10/7】

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週間 最新XRニュース(AR/VR/MR)

 XR(VR/AR/MR)関連ニュースを週ごとにまとめています。元ネタは英語記事が多め。日々ライブ更新していくので、週の前半はあまりネタがなく、後半になるほど増えていきます。

【最新号はこちら】 2024年12月第3週

2023年10月第1週のXRニュース(10/1~10/7)

【ソフトウェア】 Unreal Engine、新料金体系の導入を検討中

 Unityと双璧をなすゲームエンジン、Unreal Engineも料金体系の変更を検討しているというニュース。変更は来年中に行われ、主にゲーム開発以外の用途(映像制作や、自動車産業などの製造業での利用)に対して変更がかかるようです。

 先日のUnityの料金体系変更計画は事実上失敗に終わりましたがこちらはどうなるか、要注目です。 【Engadget、2023/10/6】

【ソフトウェア】 Ready Player Me、アバターの衣装をAI生成する機能を開発ツールに統合

 アバターの衣装をジェネレーティブAIで作る試みとして今年2月に実験的なツールを公開しましたが、それが開発ツールにも組み込まれました。より具体的には、開発ツールで最近公開された「Asset Designer」の新機能として利用可能になっています。 【Ready Player Me、2023/10/5】

【企業】 Meta、Reality Labsのシリコン部門でレイオフ実施か

 ロイターによる第一報はこちら

 対象となるのはMeta Reality Labsのシリコン部門であるFacebook Agile Silicon Team(FAST)で、レイオフの規模は不明です。

 MetaもApple同様、自社製SoCの開発を目指していますが難航中。クアルコム依存からはなかなか抜け出せない状況のようです。 【UploadVR、2023/10/4】

【ハードウェア】 Lynx、AR/VRヘッドセット「Lynx-R1」の進捗について報告

 LynxのCEO、Stan Larroque氏は10月2日、月例のYouTube Liveを実施。同社のAR/VRヘッドセット「Lynx-R1」に関する最新情報を共有しました。主な情報は以下のとおりです。

  • Lynx-R1の最新価格は1299ユーロで、主にBtoB市場をターゲットにしている
  • 最近出荷した初回ロットの一部でフェイスプレートの損傷やマイクが機能しないユニットが発生している
  • 不具合のあるユニットに関しては2024年第一四半期に無償交換を行う
  • 10月20日にソフトウェアアップデートを予定。充電に関する不具合が解消される見込み
  • コントローラは2024年第3四半期に発売予定。当初予定とは異なるシンプルなデザイン・機能になる
  • 開発ドキュメントは現在Unity向けのものしかないが、Unreal EngineやGodot向けのドキュメントも近日公開予定
  • 日本の技適も取得しており、日本向けの出荷も開始している
  • 2023年10月中にLynx-R1用の開発中アプリをアップロードできるプラットフォームを提供予定

 本件に関してはUploadVRの記事も参考になります。 【Lynx、2023/10/4】

【ソフトウェア】 VRアプリ「Virtual Desktop」、Meta Quest 3に対応

 直近のアップデートで対応済み。さらにMeta Quest Proのアイトラッキング&表情トラッキング機能がVRChatで利用可能になります。

 ヘッドセットの性能向上に反比例してありがたみも少しずつ薄れていきますが、VRChat住民を含めた一部のコアVRユーザーにとってVirtual Desktopはまだまだ重宝するアプリではありそうです。 【UploadVR、2023/10/4】

【資金調達】 スタイルポート、シリーズDで約7億円の資金調達を実施

 スタイルポートの公式リリースはこちら。

 スタイルポートが提供する「ROOV」は、未竣工の建物やアクセスが不便な立地にある建物をデジタルツインとして再現するソリューション。 今回調達した資金は、ROOVのプロダクト開発およびカスタマーサクセス体制の拡充に投資するとしています。 【PR Times、2023/10/4】

【ハードウェア】 XRヘッドセット「Immersed Visor」、廉価モデルがキャンセルに

 先日正式発表&予約が始まったImmersedのXRヘッドセット「Visor」、製品ラインナップには片目あたりのディスプレイ解像度2.5Kモデル(500ドル)と4Kモデル(750ドル)がありましたが、予約の大半(96%)が4Kモデルだったため、2.5Kモデルは発売キャンセルになるとのこと。

 現在、Visorの製品予約ページでは2.5Kモデルは選択できなくなっています。すでに2.5Kモデルを予約した人には別途メール連絡があるようです。 【UploadVR、2023/10/3】

【ゲーム】 Epic Games、『フォートナイト』に年齢レーティングを追加

 国際年齢評価連合(International Age Rating Coalition、IARC)との提携による取り組み。対象はEpic Gamesが開発・提供するゲーム本体だけでなく、ユーザーによるコンテンツ(いわゆる“島”)も対象になります。

 適用開始は2023年11月14日から。レーティング決定のためのアンケートは10月16日から開始され、11月14日までにレーティング設定をしていないコンテンツはリストから削除されます(リスト非表示になるだけでデータごと削除ということではなさそう)。

 なお、先に発表された従業員レイオフの発表の中でも触れられていましたが、ユーザーが作成したコンテンツはプレイ時間ベースではフォートナイトのゲーム本体を上回っています。 【Epic Games、2023/10/3】

【資金調達】 Move AI、シードラウンドで1000万ドルの資金調達

 Move AIは英ロンドンに拠点を置く企業で、3Dモーションキャプチャアプリ「Move AI」を開発しています。Move AIはマーカーレスのモーションキャプチャシステムで、プロ向けのカメラだけでなく、スマートフォン1台からでもモーションキャプチャができるのが特徴です。

 今回の資金調達にはワーナー・ミュージック・グループやAnimoca Brandsも名を連ねています。 【VentureBeat、2023/10/3】

★その他のニュース

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● 東京国立博物館、尾形光琳の「小袖 白綾地秋草模様」をVR作品として公開(PR Times、10/3)

● 小林製薬、「VRヨワナイン」を商標登録(PC Watch、10/2)

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