2024年3月第2週の最新XRニュース(AR/VR/MR) 【3/10~3/16】

この記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。これらのリンクを通じて商品を購入した場合、筆者はアフィリエイト手数料を得ることがあります。

 XR(VR/AR/MR)関連ニュースを週ごとにまとめています。元ネタは英語記事が多め。日々ライブ更新していくので、週の前半はネタが少なく、後半になるほど増えていきます(土曜日の夕方ごろに完成)。

【最新号はこちら】 2024年4月第4週

2024年3月第2週の最新XRニュース(3/10~3/16)

【ハードウェア】 KDDI、スマートグラス「au Smart Glasses」を発売

 製品解説ページはこちら

 スマートグラスというか、メガネ型ディスプレイです。スマホをケーブル接続することで、ミラーリングされたスマホの映像を大画面で見ることができます(対応端末のみ)。

 価格は税込6万9080円と競合より気持ち高めですが、視度調節機構があるのはメガネ族には嬉しいところです。 【KDDI、2024/3/15】

【メタバース】 KDDIほか、「オープンメタバースネットワーク」を発足

 日本国内のXR関連企業による国産のメタバースアライアンス「オープンメタバースネットワーク」が発足。発足時点での参画企業はKDDI、STYLY、monoAI technology、REALITY XR cloudとなっています。

 同アライアンスでは企業・自治体のメタバース利活用にあたり、コンサル・企画・制作を一気通貫で提供するとしています。 【KDDI、2024/3/14】

【ハードウェア】 Meta、Meta Quest 3用エリートストラップを回収&無償交換

 「充電が正しく行われない個体がある」という理由で昨年一時的に販売を停止していたMeta Quest 3用エリートストラップですが、回収&無償交換という形になったようです。

 該当製品を購入したユーザーにはMetaからメールが届くということなので、思い当たる人はメールチェックを忘れないようにしましょう。 【Road to VR、2024/3/13】

【ソフトウェア】 Epic Games、ゲーム開発用途以外のUnreal Engine利用料金を発表

 Unreal Engineの料金体系変更は昨年10月に発表済みですが、その詳細が出ました。ゲーム開発以外の用途(映像制作やCG制作など)で使用する場合は、年額1850ドルの利用料金が発生します(収益による免除規定含む諸条件あり)。

 ゲーム開発用途では従来と同じく、収益に応じたロイヤリティモデルを継続。また、今回発表された新料金体系は4月リリース予定のUnreal 5.4から適用になるとのことです。 【GamesBeat、2024/3/12】

【メタバース】 『レディ・プレイヤー1』作者も関わる新メタバース「OPEN」が発表

 『レディ・プレイヤー1(Ready Player One)』の原作者であるアーネスト・クラインが共同設立したReadyverse Studiosが開発・提供するWeb3プラットフォーム「The Readyverse」。そのThe Readyverse上で動くWeb3メタバースが「OPEN」です。

 メタバースと言っても実態はApex LegendsライクなバトルロイヤルFPSのようですが(今のところ)、アーネスト・クラインも関わりがあるということで当然レディ・プレイヤー1的な要素も含んでいる様子。現在PC版を開発中とのことなので、気長に見守りたいと思います。 【TechCrunch、2024/3/11】

【メタバース】 ドン・キホーテ、メタバース空間「METAドンキ」をオープン

 NTTコノキューが運営する「DOOR」上にオープン。告知ページはこちら

 DOORはスマホ/PC/VRヘッドセットのいずれでもアクセスできるバーチャル空間サービス。3月15日~17日にはイベントも開催するとのことなので、ドンキ好きなら覗いてみてもいいのではないでしょうか。 【NTTコノキュー、2024/3/12】

★その他のニュース

Apple Vision Pro向けApp Store、Webから閲覧可能に(iPhone Mania、3/16)

● オッドナンバー、19.5億円の追加資金調達を完了。累計調達額は50.5億円に(オッドナンバー、3/15)

● PocketRD、ZEPETOと事業提携。アバターやXRコンテンツ分野で連携(PocketRD、3/15)

● Thirdverse、シリーズDで17億円の資金調達を完了。これまでの累計調達額は62億円に(Thirdverse、3/14)

● ByteDance、メモリチップ企業InnoStarの株式取得。PICOのVRヘッドセットでの利用を想定(South China Morning Post、3/14)

● Meta、ゲームエンジンGodotを利用するスタートアップW4 Gamesと提携(W4 Games、3/14)

● Virtual Desktop、Meta Quest向けにVIVEトラッカー/INDEXコントローラーのエミュレータを実装(UploadVR、3/14)

● Snapchat、メッセージを無期限で保存する設定をテスト中(Snap、3/14)

● TOPPAN、「メタパ」のOEM版「Powered by Metapa」を提供開始(PR Times、3/14)

● VRトレッドミル「Virtuix Omni One」、発売時に35のVR ゲームに対応(Road to VR、3/13)

● パリス・ヒルトン、Robloxでのブランドマーケティングの事例研究を発表(GamesBeat、3/13)

● JINS、スマートグラス「JINS MEME」の一般販売終了を発表(JINS MEME、3/13)

● Brave groupと松竹、Fortniteコンテンツ「【呪園 Ju-en】the Cursed Park」を共同開発(Brave group、3/13)

● Ray-Ban Meta Smart Glasses、ランドマークを識別・説明可能に(ベータテスト中)(CNET Japan、3/12)

● 8th Wall、第2回Niantic Innovation Labsで作成されたWebAR体験を紹介(8th Wall、3/12)

● AR用microLEDディスプレイのMICLEDI Microdisplays、シリーズAで資金調達を実施(Globenewswire、3/12)

● カバー、初の海外拠点「COVER USA」を発表。営業開始は2024年7月以降(カバー、3/12)

● ネクソンがアバラボと提携、Web3版「メイプルストーリー」を2024年内リリース予定(あたらしい経済、3/12)

● シカゴ大学、Meta Questの脆弱性の関する研究を発表。VR体験をハッキングできる可能性も(MIT Technology Review、3/11)

● 2024年2月のPS Storeダウンロードランキング(日本欧米)(PlayStation.Blog、3/11)

● 3DCG生成プラットフォームのKaedim、シリーズAで1500万ドルの資金調達(GamesBeat、3/11)

● Alliance for OpenUSD(AOUSD)、相互運用可能な3Dを目指す新たな標準化WGを発足(AOUSD、3/11)

● VRMコンソーシアム提唱の「Interoperable Characters/Avatars Working Group」がMetaverse Standards Forumの正式WGに昇格(PR Times、3/11)

● コーネル大学、音波によるアイトラッキングの研究を発表(MIXED、3/10)

● VRメタバースイベント「メタフェス2024」、11/2~10に開催決定(PR Times、3/11)

2024年3月のバックナンバー