XR(AR/VR/MR)用語集【さ行】

XR(AR/VR/MR)用語集 - さ行

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【さ】

The Sandbox

 TSB Gamingが開発・運営する、イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーン技術を活用したブロックチェーンゲームプラットフォーム/メタバースプラットフォーム。

 The Sandboxではバーチャル空間上の土地「LAND」を購入することができ、LAND上にゲームやアイテムを構築してその利用料や販売料を得ることができる。また、LANDそのものも売買可能。サービス内通貨「SAND」は暗号資産でもあり、市場を通じて売買できる。

 メタバースプラットフォームとしては同種のサービス同様、アバターを通じてユーザー間コミュニケーションを楽しめる。(読み:ざさんどぼっくす)

【し】

姿勢推定

 画像や動画から人間の姿勢(ポーズ)を自動的に推定する技術のこと。一般的には、人間の体の各部位の位置と向きを推定することで実現する。AR/VRの分野では、ユーザーの姿勢を3Dアバターに反映させるのに活用することが多い。(読み:しせいすいてい)

深度センサー

 デプスセンサー(Depth Sensor)とも。センシング装置を搭載したデバイスから対象物までの距離を測定するセンサーのこと。深度センサーには光学式・超音波式・赤外線式などがあり、自動運転車や自走型ロボット、スマートフォンの顔認識などに利用されている。

 AR/VRデバイスではMeta Quest 3やVIVE XR Elite、HoloLens 2などに深度センサーが搭載されており、オブジェクトまでの距離を把握したり、デバイス装着者の周辺環境をデジタルマップ化したりなどができる。

【す】

スクリーンドア効果

 「スクリーンドア現象」とも。映像ディスプレイにおいて、ピクセル間の隙間が網目のように見える現象のこと。特にVRヘッドセットでは装着者の目とディスプレイの距離が近くなるため目立ちやすい。スクリーンドア(Screen door)とはいわゆる「網戸」のこと。

 より高解像度のディスプレイを採用したり、ディスプレイのパネルの種類(IPS、OLED、etc….)を変更したり、何らかのソフトウェア/ハードウェア的処理を施すなどで軽減することができる。(読み:すくりーんどあこうか)

Steam

 米Valve Corporationが運営する、PCゲーム/アプリ配信プラットフォームのこと。VR対応/VR専用タイトルも数多くあり、後述のSteamVRを経由してプレイすることができる。(読み:すちーむ、すてぃーむ)

SteamVR

 Steam上に構築された、PC VR用プラットフォームのこと。Meta Quest、HTC VIVE、VALVE INDEX、Windows Mixed Reality(WMR)など、複数のVRヘッドセットに対応する。(読み:すちーむぶいあーる、すてぃーむぶいあーる)

スノウ・クラッシュ

 アメリカのSF作家、ニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)が1992年に発表したSF小説。原題は「Snow Crash」。「メタバース(Metaverse)」という用語と概念は本作が起源とされる。

スマートグラス

 カメラやディスプレイ、通信機器などを搭載したメガネ型のウェアラブルデバイスのこと。代表的なスマートグラスとしてはGoogleの「Google Glass」や、realwear、VUZIXの製品群などが挙げられる。

 ARグラスが現実空間を認識し、現実の物体や場所にデジタル情報を重ねて表示するのに対し、スマートグラスは現実空間を認識せず、レンズに情報を表示するだけという違いがある。場合によってはディスプレイ機能がないものでもスマートグラスに含むこともある。

スマートコンタクトレンズ

 コンタクトレンズ型のスマートグラス。ディスプレイや通信モジュール、電池などを内蔵したコンタクトレンズで、眼球に直接装着して使用する。「ARコンタクトレンズ」と呼ばれることもあるが、表示性能的にARの要件を満たしているものはまだ存在しない。

 かつてはMojo Visionがスマートコンタクトレンズのトップランナーだったが2023年1月に製品開発を中止、マイクロLED技術にピボットした。2024年4月現在ではXPANCEOやBlink Energyなどの企業がスマートコンタクトレンズ関連の研究・開発を行っている。

SLAM

 Simultaneous Localization and Mappingの頭文字を取ったもので、自己位置推定(Localization)と環境地図作成(Mapping)を同時に行う技術の総称。手法の違いにより「Visual SLAM」「LiDAR SLAM」「RGB-D SLAM」「Landmark based SLAM」などに分類される。

 自動運転/ドローン/ロボティクスなどでの利用のほか、AR/VR分野でも利用価値が高いとされ、特にARクラウド(AR cloud)では重要な役割を果たす。(読み:すらむ)

【せ】

セカンドライフ

 Second Life。Linden Lab社が開発・運営する、オンライン3D空間サービス。2003年6月にサービスを開始し、2023年現在も存続している。

 ユーザーは3Dアバターで3D空間にアクセスし、ユーザー同士でコミュニケーションしたり、アイテム作成・売買、土地の売買、サービスの売買などを自由に行える。サービス内通貨「リンデンドル」は現実世界の通貨に換金することもできる(リアルマネートレーディング)。

【そ】

SoC

 System on a Chipの略語。プロセッサやメモリ、周辺回路など、システムやデバイスの動作に必要な機能を1つの半導体チップにすべて実装する方式、あるいは実装したチップそのもののこと。SoCにはデバイスの小型化や低消費電力化などのメリットがあり、小型・軽量が求められるスタンドアロン型AR/VRヘッドセットにも適している。

 AR/VRヘッドセットの分野ではクアルコム(Qualcomm)製SoCが圧倒的なシェアを占めており、Meta Quest 2/3/ProやPICO 4/Neo 3(VR)、HoloLens 1/2(MR)、XREAL Light(AR)などに搭載されている。(読み:そっく)

ソーシャルVR

 「VR SNS」とも。3DCGで作られたVR空間内でユーザー間コミュニケーションを楽しむサービスのこと。ユーザーはVRヘッドセットを利用してアクセスし、多くの場合アバターを使ってコミュニケーションする。「メタバース」の構成要素のひとつと見なされることもある。VRChatやclusterなどが代表例。(読み:そーしゃるぶいあーる)

ソードアート・オンライン

 川原礫によるライトノベル。VR MMORPG「ソードアート・オンライン」を舞台にしたSFファンタジーで、その設定からVR開発者・VR企業関係者にもファンが多い。Oculus創業者のパルマ―・ラッキーが同作のファンであることは有名。公式略称は「SAO」。