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XR(VR/AR/MR)関連ニュースを週ごとにまとめています(4月第1週より継続中)。元ネタは英語記事が多め。日々ライブ更新していくので、週の前半はあまりネタがなく、後半になるほど増えていきます。
2023年9月第4週のXRニュース(9/24~9/30)
【ソリューション】 日本IBM、虎ノ門ヒルズにボリュメトリックビデオスタジオを開設
日本IBM・キヤノン・森ビル・バスキュールの4社協業により。
スタジオでは撮影から配信まで一貫したサービスを提供。企業のプロモーションビデオやミュージックビデオの制作、ボリュメトリックデータを活用したXRライブ配信(講演やトーク番組、コンサートや演劇と連携したイベントなど)、幅広いシーンでの活用を目指すとのことです。【日本IBM、9/29】
【企業】 Epic Games、約830人をレイオフ。2つの企業売却も
Epic Gamesによる公式発表はこちら。約830人という数字は従業員の16%に相当するとのことです。
Epic Gamesはまた、2022年3月に買収を発表したBandcampを売却。さらに2020年9月に買収を発表したSuperAwesomeも解体され、そのほとんどが売却されます(こちらはSuperAwesomeが買い戻す形に)。 【VentureBeat、2023/9/28】
【ハードウェア】 クアルコム、XR/AR用の新SoC2種を発表
今回発表されたのは「Snapdragon XR2 Gen 2」「Snapdragon AR1 Gen 1」の2種。前者はMeta Quest 3に、後者はRay-Ban Metaスマートグラスにそれぞれ採用されています。
なお、どちらのSoCもMetaとの独占契約ではないため、いずれ他社からも同SoCを採用したXRデバイスが登場するものと思われます。 【TechCrunch、2023/9/27】
【企業】 Meta、Questストアの累計売上高が20億ドルを突破したと報告
Meta Connect 2023で発表。また、2023年内には新規およびアップデートタイトルが合わせて100タイトル以上あることも明らかにされました。
一方で、売上高は積み上がっているものの、2022年以降の売上は伸び悩んでいることも報告されています。 【Road to VR、2023/9/27】
【ハードウェア】 Meta、スマートグラス「Ray-Ban Metaスマートグラス」を発表
Metaとレイバンのコラボで生まれたスマートグラス「Ray-Ban Stories」(2021)の新型が登場。今回は「Ray-Ban Metaスマートグラス」という名称になっているようです。
旧型と比べて大きく進化した点としては、動画をライブ撮影してFacebookやInstagramにストリーミングできることや、同日発表されたMeta AIとの連携(AI音声アシスタント)が挙げられます。また、SoCには新たにSnapdragon AR1 Gen 1が採用されています。
価格は299ドル、発売日は10月17日。ただし、日本での販売予定は未定です(予約もできない状態)。 【CNET Japan、9/27】
【ハードウェア】 Meta、VR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」正式発表。10月10日発売
スペックや発売日など、おおむね事前リークどおりでした。Meta公式やAmazonなどのECサイトでは予約受付も開始しています。
また関連情報として、Meta Quest 3用の各種公式アクセサリ(お高い)が出ることや、Xboxクラウドゲーミングが12月にMeta Quest 3に登場すること、Meta Quest 3用のMRミニアプリ「Augments」なども発表されています。 【テクノエッジ、2023/9/28】
【メタバース】 マイクロソフト、「Microsoft Mesh」を10月からプレビュー開始
一見してMetaの「Meta Horizon Workrooms」とかなり似ているなあと思ったら、やはりMeta Questでも動作するという話。これは妄想ですが、もうHorizon Workroomsは廃止してMicrosoft Meshに統合してしまったほうがみんなハッピーになれるんじゃないかという気がします。Teamsも使えますし。
そしてこのMicrosoft Mesh、「Mesh toolkit」を使うことでカスタムの3D体験を制作することもできます。ただしMesh ToolkitはUnity用のSDKとして提供されます。
ともあれこのMicrosoft Meshのプレビュー版、一定グレード以上の有料プランに入っていないと使えないので、一般ユーザーが体験できるのはしばらく先になりそうです。 【マイクロソフト、2023/9/26】
【ハードウェア】 CREAL、2024年初頭までにライトフィールドARディスプレイを商用化
よりリアルな3D映像を実現する「ライトフィールドディスプレイ」技術を有するCREALが、自社技術を2024年初頭までにOEM販売すると発表しました。主にARグラス用を想定しています。
ライトフィールドディスプレイでは片目でも3Dを認識できるほか、遠近の焦点合わせもできるなど、より自然なものの見え方を実現でき、結果として眼精疲労や吐き気も軽減できるとしています。 【GamesBeat、2023/9/26】
【ソフトウェア】 Valve、SteamVR 2.0のベータ版をリリース
公式の説明によると、SteamVR 2.0ではUIのアップデートや、SteamVRにネイティブ実装されていなかった機能(テキストチャット/ボイスチャット/ストア&ライブラリなど)が加わるようです。
まずはSteamクライアント自体をアップデートし、それからSteamVR 2.0βをインストールします。クライアントのインストール方法はこちら、SteamVRのアップデートはこちら。 【Road to VR、2023/9/25】
★その他のニュース
● Snap、企業としての取り組みを報告する「2023 CitizenSnap Report」を公開(Snap、9/30)
● ビーライズ、社債で1億円の資金調達。法人向けメタバース・XR事業拡大に向け(PR Times、9/29)
● 有隣堂、AVITAの「AVACOM」を活用した「アバター書店員」を店舗に展開(AVITA、9/29)
● Apple、iPhone接続型のスマートグラスに関する特許出願(Patently Apple、9/28)
● 日テレWandsとNPG東京エージェンシー、Steamで「天野喜孝VRミュージアム 」をリリース(日テレWands、9/28)
● 大日本印刷、サイバー攻撃に備えた組織連携トレーニングをメタバース上で実施するコースを開発(大日本印刷、9/28)
● アップフロンティア、夢の島熱帯植物館でAR体験できる「熱帯植物虫めがねAR」をリリース(アップフロンティア、9/28)
● Campfireの3Dリモートコラボプラットフォーム「Campfire」がMeta Quest 3に対応(GamesBeat、9/27)
● Snap、企業向けサービス「AR Enterprise Services(ARES)」を1年未満で閉鎖へ(Snap、9/27)
● 触覚グローブのAfference、150万ドルの資金調達(VentureBeat、9/27)
● Matterport、AIを活用した不動産インサイト機能のβ版を発表(PR Times、9/27)
● NTTドコモ、NVIDIAと協力してGPUアクセラレーテッド 5Gネットワークを構築(PR Times、9/27)
● DENDOH、3Dアバター作成・着せ替えアプリ「molz (モルツ)」のβ版をリリース(PR Times、9/26)
● 東急不動産、デジタルツインも活用した総合マンションギャラリー「東急不動産BRANZギャラリー表参道」をオープン(東急不動産、9/26)
● Pimax、Pimax Crystalの限定モデル「Pimax Crystal-Sim」(Racing / Flight)を販売中(MIXED、9/26)
● monoAI technology、ロボアプリケーションズを完全子会社化(PR Times、9/26)
● 大日本印刷、「警視庁サイバーセキュリティセンター」をVIRTUAL AKIHABARA内にオープン(大日本印刷、9/25)
- 2023年9月第1週【9/3~9/9】
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- 2023年9月第3週【9/17~9/23】
- 2023年9月第4週【9/24~9/30】